Astrobiology Magazineに2月26日、PhoenixのTECPによる測定結果が発表されました。
Summary:Phoenix着陸船は、毎夜、火星の地中への水蒸気吸着を目撃しました。 研究者は、結果として生じた水の膜は、生命にとってたぶん薄過ぎるが、水の膜は何百万年も前には、厚かったかもしれないと考えてます。
詳細は、下記にて。
http://astrobio.net/news/modules.php?op=modload&name=News&file=article&sid=3051&mode=thread&order=0&thold=0
TECPは、MECAの器具(温度および電気伝導度測定探針)で、RAの先端に付けられてます。探針は、掘られた溝の端に挿入される4本の小さなスパイクから成ります。温度を測ることに加えて、探針は熱の伝導に影響を及ぼす土の熱特性を測ります。そして、科学者へ地表と大気の相互作用のより良い理解を提供します。同じスパイクを使って、電気伝導度で掘った穴から生じる一時的な湿りの徴候が測定される。おそらく、熱的測定は、氷の含有量を反映し、電気的測定は凍ってない水の含有量を反映します。
下記がTECPです。
毎夜、午後8時(ローカルの太陽時)頃に水蒸気は、減少を始め、午前2時頃には、昼間の値の1%程度に低下するとのこと。1日の中で、火星の大気は、2Pascalsの水蒸気圧が最も多湿のものでした。(この値は、地球の水蒸気圧に比べて100倍から1000倍少ないです。)
空気からの水の分子はどこへ行ったかと言うと、土粒子の上の薄い膜として凝縮しています。 これらの膜は、火星に限ったことではありません。--地球上でもそれらは、周りの空気が水蒸気を含んでいるときはいつも発生します。
その膜は、液体の水のように自由に流れる事はなく、しかし、それは、氷よりは流動性がある状態との事。例えば、南極大陸乾燥谷の温度が-20℃の辺りの最も冷たくて世界一乾いた砂漠で、研究者は、乾いた土が「細菌でいっぱいであることを発見しています。
ただ、火星の現在の地中の膜の状態は、生命の存在に適していないとの事。寒すぎる(-70℃)のと膜が薄すぎる(水分子2個程度の厚さ)のが原因です。
とにかく、かっての火星に生命が存在した可能性があるということですね。
十分なデータは得られなかったようですが、今後に繋がる発見です。地軸の変動によって北極地域が温暖だった時期がある可能性が認められました。北極が暖かくて、赤道地域が寒かったのです。