本ブログで2/22にTechnobahnさん情報としてPhoenixチームが液体の水の存在確認との情報を載せましたが、いよいよ3月23日にthe Lunar and Planetary Science Conference(Houstonで開催)で発表されるようです。スペースサイトさん情報ですがMichigan大学のサイトで3/17に発表がありました。
詳細は、下記にて
http://www.ns.umich.edu/htdocs/releases/story.php?id=7041
発表者は、Prof.Nilton Renno(Michigan大学のAtmospheric, Oceanic and Space Sciences でPhoenix missionの共同責任者)です。下記のPhoenixの模型とテスト用のチャンバーの前に立ってます。
Phoenixの一つの脚に付着した水滴と泥は、着陸時に噴射によって跳ね上がったものが付着したと考えているようです。過塩素酸のマグネシウム塩とカルシウム塩の水和物を高濃度に含んでいるため、地球大気の約100分の1の低気圧下で-20.6℃~-95.6℃の温度環境で液体として存在し得たとの事です。着陸直後から徐々に黒ずんで少しずつ下へ落ちる過程でくっ付いて集まりながら落ちたことを確認したようです。
Phoenixの着陸から1ケ月の出来事とのこと。(TechnobahnさんによるとSol8~44の間の出来事)
過塩素酸のマグネシウム塩とカルシウム塩の水和物を高濃度に含んでいる水は、氷点がそれぞれ-68℃とか-76℃となるとの事です。そして、その頃のPhoenixの周囲の温度は、カナダのCSAの記録によると最高気温-25℃、最低気温-83℃でしたので液体での存在の可能性は有ったのですね。
CSAの火星の気温の記録は下記
http://www.asc-csa.gc.ca/eng/astronomy/phoenix/weather1.asp
NASAのPhoenixサイトには、まだ発表がありません。来週の発表が待ちどうしいですね!