火星への道

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氷河が融けて流れた?

2009-03-09 00:58:59 | Weblog


3月6日のMarstodayのニュースです。3月号の「Geology」という雑誌にBrown大学のSamuel Schon(院生)が「Gullies on Mars Show Tantalizing Signs of Recent Water Activity」という題で 火星の南部中緯度に小峡谷の扇状地形を見つけ、約125万年前に氷河が溶けて流れために、その地形が形成されたということを発表します。
その場所は、プロメテイ平原(Promethei Terra:南の中緯度のクレーターのある高地の領域)にあるクレーターの内部に位置しています。その小峡谷の東、そして、西のチャンネルは、それぞれ1km未満の距離をそのアルコーブから扇状堆積まで流れてます。それも4回の流出、堆積の跡を見分けて一番古いものが約125万年前と推定できたとの事です。HiRISEの画像を詳しく解析した結果です。他の可能性(①地下水が湧き出た②乾いた瓦礫の土砂崩れの跡)は、ありえないことを証明しているようです。
詳細は、下記

http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=27685

また、現在、極地域にしか地表上に露出した厚い氷の堆積は見られないことと同様にその当時は、地軸がかなり傾いていたためこの中緯度の地域に厚い氷の層があったことが分かるとの事。約50万年前に現在の地軸の傾きになって以来、中緯度の氷の層は、融けたか昇華して消えたと推測されている。

結構、最近まで水が流れていたことが分かったということですね。
08年3月3日Technobahnのニュースは、逆にアリゾナ大学が「Geology」に「Recent bright gully deposits on Mars: wet or dry flow?」という題で、流水跡と見られていた地形が土砂崩れで出来たものだという発表を載せてますね。

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200803031900

しかし、かなり詳しく火星の表面については、分かるようになっているんですね。
コメント
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