火星への道

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Trivia?文明の証ではない?

2013-02-12 21:44:14 | MSL

2月11日のWhat'sNewにSol173にMastCamで撮影された興味深い画像が紹介されています。
火星でも地球上で見られるのと同様の風食による珍しい岩石の様子が紹介されています。
Sol173というと、Sol170に「 "John Klein." でDrill使用準備開始」がされ、Sol175には「"John Klein"で"drill-on-rock checkout"」が実施されたので、その間に撮影された画像ということですね。
下図の中の上の物質は、「自動車のドアの取っ手」「フードの装飾」または、「他の何か金属性のもの」に見えます。
しかしながら、風によって浸食されて出来たものだとのことです。

 上図の「自動車のドアの取っ手」のようなところを拡大した画像が下図です。 

下図は、地球の南極のTaylorValleyで観測された「粗粒玄武岩から形成された風食礫」です。

下図の左は、南極のArenaValleyで見られる数百万年に亘る風による侵食の結果、形成された砂利です。
下図の右は、北ノルウェーの海岸で見られる風による侵食の様子です。 

下図は、 花崗岩と粗粒玄武岩の間の接触域に沿って風で浸食された様子だそうです。
黒色の部分が玄武岩で長年風によって磨かれて滑らかになっています。

以上、風による侵食の様子が地球と火星で見られるということです。

しかしながら、事務局としては、この時期に、この件について発表があったのには、少し違和感を覚えました。
Sol182に火星史上初の「full drilling」が実施されて、さて次は分析開始の報告を期待していたので、一寸拍子抜けですね。
この記事を最初に見た時には、「full drilling」を上回るニュースかと期待したのですが・・・
サンプルを評価する間のトリビアというところですかね。
それにしても「自動車のドアの取っ手」に見えるものは、分析したんでしょうか?
分析しなくても「文明の証拠」ではないと断言できるものなんでしょうか?
それなりに興味深い話ではありますが・・・

コメント
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