火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

Sol327 さー行こう8kmの彼方へ

2013-07-09 14:14:37 | MSL

7月8日のWhat'sNewによりますと"Shaler"の調査を終了して8km先のSharp山を目指して移動を開始したようです。
Glenelgエリアをいよいよ後にすることとなります。
上の画像は、左のNavCamによって撮影されたもので、調査が終了した"Shaler"を振り返っているものです。
Sol120に "Shaler"の横を通って最初にドリルを使用した"John Klein"へ向かったのですが、その時の轍が画像右側に見えます。
8kmというとCuriosityが毎日90m前進したとして、約89日掛かる計算です。
何事もなくて3ケ月ということは、年内にSharp山の登り口にたどり着けるかどうかということですかね。
長い旅になりそうです。いろいろな画像を楽しみに待ちましょう。

しかしながら、Curiosityチームは、Glenelgの一連の調査で既に微生物が存在するための好環境である湿った環境が古代に存在していた証拠を見つけているので、「Curiosityの主な科学的目的を成し遂げたことを意味する」と言ってます。

私には、今のこの時期に「こういうことを言うことの意味すること」が理解できません。
もっと、具体的に生命の存在を証明することを期待していましたので、まだこれからやることが沢山あるだろうと期待してました。 

Curiosityのミッション」を見直しますと下記のとおりです。

「Curiosityは、以下の火星探査の目標達成に貢献することを目標としています。」

1.火星に過って生命が誕生したか?

2.火星の気候の調査

3.火星の地質学的調査

4.有人探査のための準備

水が過って存在したことをリアルに証明したことは、素晴らしいことと思います。
でも、「 This means the mission already accomplished its main science objective.」とは・・・

NASAのCuriosityのScienceでは、「Contribution to Mars Exploration Program Science Goals:」の中で、生命が存在した可能性のある環境ということで水の存在を確認することに加えて生命のビルディングブロックを探すことになっています。「 In addition to landing in a place with past evidence of water, Curiosity is seeking evidence of organics, the chemical building blocks of life.」
3月14日の当ブログ「どんぴしゃ 大当たり!」での成果を含めて、今までの探査で十分なデーターが得られたということですかね。 

とにかく、Sol327は、CuriosityがSharp山を目指して歩みを再開した記念すべき日となります。8kmの行程の40mほどを移動したとのことです。
*トリビアとして、現時点でのCuriosityの1日最大移動距離は、Sol50の48.9mです。
 Sol50(2012年9月26日)、Sol327(2013年7月7日-8日:七夕ですね。天の川を横切って!) 

コメント
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