火星への道

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40億年前の火星と似た環境が地球にある?

2010-08-12 22:54:58 | 火星地形
7月30日のMarsDailyによりますとOdysseyのデーターからNili Fossaeで熱変成を受けたと見られる粘土-炭酸塩岩についてthe journal Earth and Planetary Science Lettersに発表されたとのことです。



Nili Fossaeは、北緯25°、東経75°辺りでイシデス平原の近くですね。
約40億年前に熱水が存在しており、生命活動の可能性が強く示唆されています。

論文はAdrian J. Brownさん他による "Hydrothermal formation of Clay-Carbonate alteration assemblages in the Nili Fossae region of Mars"というタイトルです。

火星のNili Fossae 領域で発見された炭酸塩を含んだ岩がultramafic岩(たぶん komatiitic)の熱水変成で作られたのを示唆しています。
岩石関係、詳しくないのでご存知の方、教えていただけると嬉しいです。
komatiiticは、コマチ岩というらしいのですが・・・

このことにより、「太古の火星でその熱水活動がNili Fossaeで十分なエネルギーを生物活動に提供したと示唆します」とのことです。

今後の探査の重要な候補地でしょうね。
でも、2008年11月23日の当ブログで触れたMSL(Mars Science Laboratory)の4箇所の着陸候補地には入ってませんがね。


詳しくは、下記にて
http://www.marsdaily.com/reports/Rocks_On_Mars_May_Provide_Link_To_Evidence_Of_Living_Organisms_Roughly_4_Billion_Years_Ago_999.html

火星のNili Fossaeの類似環境が地球の西オーストラリアの東Pilbara地域のArchean火山だろうという議論もしているとのことです。
火山活動による熱水環境での生命活動が40億年前の火星の状況を再現できると考えるとわくわくします。

西オーストラリアか~。何とか行けない所ではないですね。


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