11月11日、久々にWhat'sNewが更新されました。
メリーランドで開催されたアメリカ天文学会の年次総会の惑星科学部門でDiana Blaneyさんが"Garden City"で得られた成果を発表したそうです。
*Diana Blaneyさん: a Curiosity science team member at NASA's Jet Propulsion Laboratory, Pasadena, California.
下図が"Garden City"の画像で、背後に見えるのがSharp山ですね。
4月8日の当ブログ「“Garden City”の鉱脈に惹かれて」で紹介した湖底の堆積物が岩になった後に湿潤な環境下で形成されたものです。
"Garden City"では、足場が悪いためドリルを使えなかったので、主としてChemCamで分析をしています。
鉱脈の分析の結果、単一の物質ではなくいくつかの物質が見つかりました。
ある部分は硫酸カルシウムで、他の部分では硫酸マグネシウムが確認されています。
更に他の鉱脈では、フッ素が豊富であったり、鉄がいろいろな濃度で見つかりました。
CuriosityがSol923にSharp山の麓Pahrump Hillsでの調査を終えて、山を登り始めてすぐSol926(3月15日)に"Garden City"を見つけました。
そして、この鉱脈を調査したわけです。
約8ケ月前の出来事ですね。
下図は、その鉱脈をアップしたMastCamによる画像です。(差し渡し約60cmです。)
1)薄くて暗色調の破壊充填材; 2)大きく破損した中の厚く暗い色調の鉱脈材料;3)最後に堆積された明るいトーンの鉱脈材料
http://mars.jpl.nasa.gov/msl/multimedia/images/?ImageID=7529
下図は、上記「1)薄くて暗色調の破壊充填材」のRMI(Remote Micro-Imager)での画像です。
青いバーがカリウム、赤いバーが鉄の含量を表しています。
左がSol946(4月4日)、右がSol936(3月25日)に撮影されました。
http://mars.jpl.nasa.gov/msl/multimedia/images/?ImageID=7530
下図が"Garden City"の位置です。
下図がCuriosityの最近の位置です。
本日(11月16日)は、Sol1165ですが、発表されているのは、Sol1160までなんです。