去る3日付で投稿した「アンプを生かすも殺すもスピーカー次第」で華々しく登場した我が家で初の3ウェイシステム。
これまで「フルレンジ」あるいは「2ウェイ」を愛好してきたので、この3ウェイはまったく偶然の産物だったがどうして、どうして~。
我が家の数々のアンプの弱点を目立たせることなく、どれもこれもうまく鳴らしてくれるので今では大のお気に入りのスピーカーである。
しかし「好事魔多し」で、その一方では逆にアンプの弱点をことさらに暴き出すスピーカーがあるというのも実に困ったことだ。
それがこれ。
周波数「800ヘルツ以上」を担当している「AXIOM80」だがこのくらい気難しいスピーカーはないと言われている。
言い換えると、相性のいいアンプをあてがうのが難しいの一言に尽きるわけだが、とにかくアンプの弱点を容赦なく白日の下にさらけ出すのだからたまったものではない(笑)。
代えた当座は良かったのだが、いつものことでじっくり付き合っていくといろいろアラが見えてきた。
たとえば、「300Bアンプの電源トランスと出力トランスの弱点」「PP5/400アンプのインターステージトランスの弱点」「2A3アンプの出力トランスの弱点」などアンプ固有のマイナス部分を素知らぬ顔をして暴き立ててくる。
度重なる実験の挙句、とうとう相性のいいアンプが皆無となってしまった!
さすがに困り果てて、「やっぱりAXIOM80をスコーカー兼ツィーターに使うのは難しいなあ。口径25センチというのもスコーカーとして大きすぎるみたい。」
結局わずか10日間あまりで音をあげてしまったことになるが、な~に、机の引き出しの中にはまだ秘策が残っているのだ(笑)。
ばたばたと、20分余りで組み立てたのがこれ。
まずはグッドマン製のスコーカー(口径10センチ)専用のユニットの登場である。
れっきとしたアルニコマグネットで、こういうこともあろうかと1年ほど前にオークションで落札したものだが、いよいよ満を持しての登板だ。
担当する周波数は「800~5000ヘルツあたり」となる。
そしてツィーターにはジェンセンの再登板だ。「困ったときはジェンセン」として我が家の救世主的な存在である。並みのツィーターとはちょっと違うところがありまして~。
1年半ほど前に「北国の真空管博士」から譲ってもらったものだが、当時のメールにはこうある。
「Jensenの小型ホーンツイーターを入手しました。Jensen得意のフォノリック・ダイヤフラムです。
金属ダイヤフラムのツイーターよりもペーパーコーンスピーカーとの音の繋がりは良いかもしれません。インピーダンスが8Ωなので使いやすいと思います。
帯域は2Khz-18Khz程度と思うのですが詳しいデータが無いので使ってみないと何とも言えません。2ウェイ方式の高音域用に使われていたものです。アルニコマグネットでホーンはアルミダイキャストのようです。興味があればお送りします。」
飛びついたのは言うまでもない。
ウェスタン製のオイル・コンデンサー(4.4μF)を使っておよそ「5000ヘルツ」あたりでローカット(-6db/oct)してみた。
そして、ハラハラドキドキワクワクしながら音出しへ。
ウ~ム、これは・・・!
さっそく、7日(土)に近隣にお住いのYさんに来ていただいて試聴会と相成った。
ついでに我が家に戻ってきた「2A3」シングルアンプも聴いていただくことにしよう。まさに一石二鳥だ(笑)。
以下、続く。
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