「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「足して2で割る」と丁度いい感じ

2021年06月05日 | オーディオ談義

我が家の5つのシステムのうち、ことのほか愛着のあるシステム「グッドマン150マークⅡ+JBL175ドライバー」



じっくりと愛でているうちに、ふとボックスの上に載せているJBLの「175」(7千ヘルツ以上を担当)は「必要があるのかな?」に思い至った。

そういう気になるのも、もしかして意識下のうちに「疲れる音=不自然な音」として脳が拒否反応を起こしているせいかもしれない(笑)。

オーディオの場合は足し算よりも引き算の方が作業が簡単だし、「シンプル イズ ベスト」の観点からいくとより正解に近づくことが多い。

そこでアッサリ「175」を外したところ、「150マークⅡ」だけでも立派に聴けるじゃないか・・。

カタログ上の再生周波数帯域では「40~1万2千ヘルツ」だから、それだけあれば家庭で音楽を聴くのに十分である。ましてや高音域の聴き取りが衰えている「年寄り」には十分だろう(笑)。

ただし、不満も出てきて「もう少し中低音域に透明感が欲しいなあ」・・。これはユニット自体の問題よりもむしろ箱との相性が悪い可能性が大いにある。

この「150マークⅡ」には平面バッフルや後面開放の箱が合っていそうな気がするがこれは後々の楽しみとして保留しておこう。

さて、そういうわけで「透明感に一日の長」を求めるとなると同じグッドマンの「トライアクショム」(口径30センチの同軸3ウェイ)の出番となる。

愛着のあるシステムがいとも簡単に滑り落ちるのが我が家の「音遊び」の特徴である(笑)。

交換の手間はせいぜい10分といったところ。



ワクワクしながら音出しすると、全体的に透明感は向上したが今度は高音域がキャンつき気味で少々うるさい。

「150マークⅡ」と「トライアクショム」を足して2で割ると丁度いい感じかなあ(笑)。

ただし、高音域のキャンつき気味はアンプ次第で何とかなることを経験上把握している。

そこで「71系アンプ」の登場である。



前段管が「AC/HL=MH4」(最初期版:英国マツダ)、出力管は「171」(トリタン・フィラメント)、整流管は「80」(BRIMAR=STC)という強力メンバーである。

古典管に詳しい方なら、これらの球を手に入れるのがいかに困難を極めたことか、きっとお分かりのことだろう。

このアンプで駆動するとあのキャンつき気味の高音がまるで嘘みたいにビロードの光沢のような妖しい艶を持った響きへと変身する。それはもう信じられないほどである。

「高音域で困ったときは71系アンプを」の伝説は今でも生き続けている!



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