「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

月日は百代の過客にして・・・

2018年12月05日 | 独り言

選外品を買ってきて家内がずっと育てていた「カトレヤ」(ラン科)。

     

満開を迎えたので、いつも殺風景なオーディオ機器の画像に花を添えてみた。


さて、「奥の細道」(芭蕉)の冒頭に「月日は百代の過客にして行きかう年もまた旅人なり」という大好きな言葉がある。

現役時代の話だが、退職したある先輩が「1日は長いけど、1年が経つのは早いぞ~」と述懐されていたのが妙に印象に残っているが、実際にその言葉を実感する12月がやってきた。

今年も早いもので残すところあと3週間あまり。

この1年を振り返ってみると、相変わらず「音楽&オーディオ」「読書」「ブログ」そして「運動ジム」に明け暮れた日々だった。

この中でも割いた時間が突出しているのが「音楽&オーディオ」で、この歳になっても時間を持て余すことがない趣味を持てたことはほんとうにありがたいことだった。


まあ、上には上がある世界なので欲を言うとキリがないが、これもしっかり支えてくれた仲間たちのおかげと心から感謝している。

そしてブログに費やした時間もけっして無視できない。

2006年10月に開始したので、今年でまる12年が経過した。けっこう長続きしている方だと思っている。

当初は1日あたりの訪問者数がせいぜい50名前後だったが、ずっと途切れることなく継続したせいか今では800名を越える状況になったが、近年は頭打ちの状況が続いており、極めてマイナーな趣味(オーディオ)だからもうこの辺が限界だろう。

一話あたり作成するのに2時間以上かかるが、その一方で、読んでいただくのはおそらくわずか5分程度とややバランスを欠いているのが悔しいが(笑)、ボケの進行防止のために役立つのであればと、よほどのことがない限り続けたいと思っている。

そして表題に関連してもう一言。

現在住んでいる団地は総数150戸あまり、往時の「伊藤忠不動産」が開発したもので、移り住んでから40年近くになる。

その間、居住者たちの移ろいと世の中の動きを肌身でもって実感してきた。

たとえば、豪勢な家を建てて移り住んできた中小企業を経営する社長さんたちが、ほぼ”確実に”といってもいいくらいに10年~15年周期で訪れる景気の波に翻弄されて家を売り払って去っていかれるケースをいくつも見てきた。

勤め人と違って経営者の場合は「羽振り」のいいときと悪いときが極端にかけ離れているのが特徴だ。

中には夜逃げ同然のこともあるし、あるいはご子息が経営する会社が倒産して売却資金を当てにされ「楽しく余生を送っている老夫婦」が泣く泣く家を手放すという悲惨な例もある。

一方で近年、軒並みに豪邸を建てたりして羽振りがいいのが「老人ケア施設」を運営したりそれに関連する法人の役員さんたち。

ベンツやBMWといった5000ccクラスの高級外車が広い駐車場にでんと鎮座しているのを見るとランクの違いを感じる。

高齢化社会を反映してこれからも「老人」の数が増えるのは間違いないし「老人関連産業」の隆盛はこれからもずっと続くことだろう。

もうちょっと若くて「カネ儲け」に意欲があればこの分野で一旗上げたいのはやまやまだが、そもそもそういう才覚は持ち合わせていないし
「身の程を知らねばいけない」と思っている今日この頃。

まあ、この上ない精神的な贅沢をさせてもらっていることだし、これでいいのかもねえ(笑)。

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