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落書きは芸術か?

2013年09月11日 | コンサルティング

マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp、1887年-1968年)はフランス出身の芸術家です。この芸術家をひと言で表現するなら「現代美術の始祖」というのがふさわしいと思います。デュシャンについては書きたいことが山ほどあるのですが、今回はその作品のひとつ「L.H.O.O.Q.」(1919年)を紹介します。

この作品は見てのとおりモナリザにひげを書き加えただけのものです。「L.H.O.O.Q.」はフランス語で続けて読むと、「彼女の尻は熱い (Elle a chaud au cul :彼女は性的に興奮している)」と同じ発音になるらしいです。

アートとしての賛否はさておき、ひげを書くという落書きの基本的(初歩的)行為が芸術になっているところが驚きです。

デュシャンのような冒険的な行為はほとんどの場合大失敗しますが、ときに新しい分野を創り出すこともあります。それは芸術に限らず、学問やビジネスの分野でも同じです。

企業研修という地味で保守的な「業界」でも冒険的な試みに挑戦する人はいないものでしょうか。もちろん弊社はそこまでの度胸はありませんが。

さて、下の画像は芥川龍之介にサングラスを書き加えたものです(作者不詳)。タイトルは「所ジョージ」です。

(人材育成社)