9月17日放送のNHK・クローズアップ現代では「あなたもハーバード大へ ~広がる無料オンライン講座~」と題して、急速に広がりつつあるインターネットによる教育の現状をリポートしていました※。
番組のなかで特に印象に残ったのは、パキスタンの12歳の少女がオンライン講座の掲示板に力学の質問を書き込んでいたことです。
世界中からたくさんの答えが、掲示板に書き込まれてきました。手書きの図や動画まで使って、とても分かりやすく説明されていました。もちろん、全て英語でのやりとりです。
今や地球規模で、しかも無料でたくさんのことを誰もが学べるようになりました。
日本の小学生がオンラインのゲームで費やす時間の一部だけでもオンラインの学びに使えば、日本の教育水準は今よりも確実に上がるはずです。
しかし、オンライン講座の標準語は英語です。英語が分からなければ学ぶことができません。
もちろん「まず、自国の言葉である国語をしっかり学びましょう。外国語は中学からでも遅くない」という意見も十分わかりますが、これだけ豊かな学びの機会を目の当たりにすると、ただただ「もったいない!」と思ってしまいます。
平成23年度より、小学校において新学習指導要領が全面実施され、5、6年生で年間35単位時間の「外国語活動」が必修化されました。今後どのような結果が生まれるかは分かりませんが、私は歓迎したいと思います。
※ http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3402.html
(人材育成社)