この画像は、新橋の駅前にある宝くじ売り場です。「当たりやすい売り場」として有名なのでいつも買う人が絶えません。
さて、以前このブログでも書いた宝くじの話※を読んだある方から「でも、宝くじには当たりやすい”組”ってありますよね?」と言われたことがあります。
結論から言います。「いいえ、ありません。」
もちろん、宝くじの「組」ごとの枚数が異なっていれば、当然当たりやすい組とそうでない組があってもおかしくありません。たとえば、全部で100枚のくじがあったとして、そのうち「A組」のくじが99枚で残りの1枚がB組だったら・・・・。
しかし、すべての組に含まれるくじの数が同じで、抽選がインチキでなければ「当たりやすい組」は存在しません。
なぜなら、当たりやすい「組」というのは、当たりやすい「番号の集まり」だからです。
下の図をご覧ください。いま、C組が「当たりやすい組」とします。ここで、1枚1枚のくじに順番に番号をふると7、8、9番のくじが当たりやすいということになります。
全部で12枚のくじのうちの「7、8、9」の3枚を当たりやすくするためには、なんらかの「仕掛け」が必要になります。それって、インチキですよね。
ビジネスの現場でも迷信や都市伝説のたぐいはありますが、確率や統計に関するものについては少し考えれば間違いだと分かるはずです。
全てのビジネスパーソンにとって、確率や統計に関するリテラシーは絶対に必要ですね。
※「147円の価値しかない紙を300円で買うこと」
http://blog.goo.ne.jp/jinzaiikuseisha/e/0dc8cda7cb835c9290896ccb221ee47c
(人材育成社)