早いもので、今日で一月が終わります。何だか、ついこの前初詣したばかりのような気がするのですが(オイ…)。
さて三月に、以前にも出演した埼玉県加須市で開催される室内楽コンサートに出演することになりました(17年3月20日の記事参照)。オファーは年明け前に頂いていたのですが、先日楽譜が届いたのです。
このコンサートのメインプログラムはベートーヴェンのピアノ協奏曲です。ピアノ協奏曲というと通常はフル編成のオーケストラを従えての演奏ですが、前回の第1番の時と同じく今回も室内楽版での演奏となります。
昔は今と違ってレコードやCDなんぞありませんから、話題の新曲を聴くためにはコンサート会場へ足を運ぶしか方法がありませんでした。それをより手軽に聴くために、新曲が発表された後で小編成の室内楽に縮小編曲した楽譜が出回り、それが今日で言うレコード代わりとなっていたのです。今回も、そうしたバージョンでの演奏となります。
ベートーヴェンの5曲のピアノ協奏曲の中で唯一オーケストラにティンパニが使われていないこともあってか地味な印象を持たれることが多いのですが、練習してみると実はなかなか内容の充実した難しい曲だということに気づかされます。もっと演奏される機会が多くてもいいと思うのですが、どうしても続く第3、第4、第5番と比べると知名度の低さが気になるところです。
そんなわけで、せめて拙ブログを御覧の皆様にこの名曲を知って頂きたくて動画を転載してみました。30分程ですが、耳を傾けて頂ければ幸いです。クリスティアン・ツィンメルマンのピアノ弾き振り、ウイーンフィルによる演奏です
Krystian Zimerman, Beethoven, Piano Concerto No 2, Op 19, Sheet Music, Partitura