今日は、昨日に引き続いて冷たい風の吹く一日となりました。そう言えばそろそろ大寒を迎える頃でもありますから、無理もないと言えばそうなのでしょう。
それでも植物たちは何処かで春の訪れを感じているのか、小田原では
日本水仙の花をチラホラと見かけるようになりました。元々『雪中花』とも呼ばれるくらい寒さに強い花ではありますが、それでも花の少ないこの時期に見かけるとふと心が和みます。
生け花の花材としても重宝される水仙ですが、日本水仙という名を持ちながら実は中国から渡来した外来植物です。室町時代頃のことと言われていますが、それが人が持ち込んだものなのか、或いは海流に流されて日本沿岸に漂着した球根が増えたのか、詳しいことは分かっていないのだそうです。それでも、この花の清楚な佇まいは何とも日本的な印象であることに違いはありません。
神奈川県だけで今日も新たに957名もの新規感染者が判明するなど、日々新型コロナウィルスの罹患者が増えている人間界ですが、植物界はそのようなことには少しも頓着致しません。これから花数を増やしていくであろう水仙の花を、感染拡大予防対策をしっかりと取りながら楽しもうと思います。