今日1月17日は阪神淡路大震災が起こった日です。あれからもう、26年もの月日が流れました。
不謹慎な言い方になりますが、幸い私の知人は全員命は無事でした。それでも、家屋が倒壊してしまった知人や御家族が怪我をしてしまった知人もいて、いろいろと大変だったことも事実です。
あの日、1995年1月17日の未明に目覚めてテレビをつけたら、何処かで起きている大規模な火災の映像が飛び込んできました。寝起きでボンヤリとしていた私は、その当時問題になっていたチェチェン紛争の様子だと勘違いしていました。しかし、よくよく音声を聞いてみると「神戸」というワードが耳に飛び込んできたこと、そして高速道路が横倒しになっている画像を見てCG画像かと思って呆然としたことを、今でも鮮明に覚えています。
あの震災では、関連死も含めて6千人以上の方々が亡くなられました。
あれから26年、今の新成人世代はあの震災を知らない世代ばかりになり、追悼式に参加する人数も徐々に減っているようです。むしろ、新型コロナウィルス感染予防の観点を盾にしてか
「こんな時期に無闇に集まるな!」
と行政にクレームを言ってよこす向きすらあるようです。
考え方は人それぞれかも知れませんが、いくら感染拡大予防とは言え、それを錦の御旗にされて震災犠牲者の追悼もできないような世の中は間違っています。
せめてもの追悼に、今日はガブリエル・フォーレの《レクイエム》から最終曲『楽園にて(In paladism)』を全ての犠牲者に送ります。願わくば、彼らの御霊が安からんことを。
合掌。