今日は、勤務先とは別の小学校の放課後子ども教室の日でした。ところが、蓋を開けてみたら子どもが2人しか来なかったのです。
何事かと思ったのですが、すぐに理由が分かりました。今日は10月31日…そう、あの乱痴気南瓜祭り当日であり、多くの子どもたちは珍妙な仮装をして菓子をせびりに街へ繰り出してしまったのです。
折角来てくれた子どもたちを、大人たちが総出でもてなすような感じになってしまいました。用意した工作はほとんど無駄になってしまいましたが、仕方ありません。
今日も最後に歌を歌って終わることにしました。今月の歌は、小学4年生の音楽の教科書に掲載されている《里の秋》です。
《里の秋》といえば、


ここまでは皆さんも教科書で習ってご存知かと思います。この歌詞を読むと、どうやらこの家庭には父親が不在であることが読み取れますが、『何故に父親が不在であるのか』が分かりません。


ここまでは皆さんも教科書で習ってご存知かと思います。この歌詞を読むと、どうやらこの家庭には父親が不在であることが読み取れますが、『何故に父親が不在であるのか』が分かりません。
しかし、昨年も書きましたがこの曲には意図的に削除された『幻の3番』が存在しています。それは

というもので、これを読めばこの家庭の父親が南方戦線に徴兵され、未だに帰ってきていないのだ…ということが明らかになるのです。
《里の秋》は、終戦後にラジオで放送されていた『復員だより』という番組の主題歌でした。かつて多くの人が肉親の帰還を待ちわび、縋るような思いで聴いていたこの曲の肝を、『なぜか』文部省(現文部科学省)はザックリとカットしやがったのです。
文部科学省はどういうつもりか知りませんが、小学生の時からこの3番の存在を知っている私は、しっかりと子どもたちに《里の秋》の真の姿を伝えていくことにしています。今年もしっかりと…と言っても2名だけですが、それでも子どもたちに教科書から抹殺されてしまったフルコーラスを教えることができました。
明日から11月、2024年も残すところあと2ヶ月となりました。週末にかけては台風21号から変わった熱帯低気圧の影響で天候が荒れるようですが、さてどうなりますやら…。