今日は、昨晩の天気予報よりもいいお天気になりました。そこで今日は、以前から予約していた《ロマンスカーミュージアム》に出かけました。
本厚木の隣の小田急線海老名駅で降りてJR相模線へ向かう自由通路へ向かうと
《ロマンスカーミュージアム》の入口が見えてきます。入口の横には
ロマンスカーの先頭車両を模した木製の撮影インスタレーションが設置されていて、これからのロマンスカーワールドを彷彿とさせてくれます。
指定の時間にエントランスに行って予約時間の確認と検温、アルコール消毒を受けてから券売機でチケットを購入して、エスカレーターで降りていくと
小田急線の前身である小田原急行鐵道で使われていた『モハ1』(1927〜1960)が登場します。大正期から昭和期にかけて製造されたこの車両の運転席は
現在の電車のような仕切りが無く路面電車のように立って運転していたようで、内部は
窓枠やブラインドまで木製で暖かみがあります。
小田急線の前身である小田原急行鐵道で使われていた『モハ1』(1927〜1960)が登場します。大正期から昭和期にかけて製造されたこの車両の運転席は
現在の電車のような仕切りが無く路面電車のように立って運転していたようで、内部は
窓枠やブラインドまで木製で暖かみがあります。
そこから進むと、
現役を引退したかつてのロマンスカーたちが一堂に会するスペースに出ます。
現役を引退したかつてのロマンスカーたちが一堂に会するスペースに出ます。
始めに展示されているのは
1957年に登場したSE3000形(1957〜1992)です。この車両は当時、新幹線に先がけての試験走行で145km/hを記録した名車として有名です。
1957年に登場したSE3000形(1957〜1992)です。この車両は当時、新幹線に先がけての試験走行で145km/hを記録した名車として有名です。
この車両は中に入ることもでき、
ちょっと天井の低いノスタルジックな内装を見ることができます。そして、今では考えられませんが当時は車内で喫煙が可能で、座席の肘掛けの先には
ちょっと天井の低いノスタルジックな内装を見ることができます。そして、今では考えられませんが当時は車内で喫煙が可能で、座席の肘掛けの先には
引き出し式の灰皿がついています。
その隣には
現在のロマンスカーのイメージの先駆けとなったNSE3100形(1963〜1999)が展示されています。この車両から運転席が2階になり、展望席が登場しました。
その隣には
LSE7000形(1980〜2018)がお目見えします。NSE3100形よりも展望席の窓が大きくなり、その眺望の良さに歓喜した人も多かった車両です。
LSE7000形(1980〜2018)がお目見えします。NSE3100形よりも展望席の窓が大きくなり、その眺望の良さに歓喜した人も多かった車両です。
更に進むと
私が個人的に大好きなHiSE10000形(1987〜2012)が姿を現します。この車両の展望席は
こんな感じで一段低くなっていて、目線が低く線路に近くなる分迫力ある眺望が魅力的でした。
他のロマンスカーがマンダリンオレンジをベースカラーとしている中でHiSEは臙脂色をベースカラーとしていて、車内も
全体に臙脂色で統一されています。またこの車両の裏手には
HiSEの台車が剥き出しになっていて、ロマンスカーを下支えする姿を間近に見ることができます。
全体に臙脂色で統一されています。またこの車両の裏手には
HiSEの台車が剥き出しになっていて、ロマンスカーを下支えする姿を間近に見ることができます。
その隣には
『あさぎり号』として親しまれたRSE20000形(1991〜2012)があります。ちょっと新幹線ぽいこの車両には
ロマンスカー初の2階席があり、普段より高い目線が魅力的でした。
更に先には
小田急線の一大事業だった下北沢駅二重地下化工事のジオラマが展示されていました。この工事によって下北沢の街から踏切が消え、街の様相がガラリと変わりました。
小田急線の一大事業だった下北沢駅二重地下化工事のジオラマが展示されていました。この工事によって下北沢の街から踏切が消え、街の様相がガラリと変わりました。
その先には小田急線沿線のジオラマが展示されている部屋があり、新宿駅から箱根湯本駅までの景色が展開されていました。私が行った時にはちょうど黄昏時の様子でしたが、
東京都庁聳える新宿の街や
何度かお世話になった代々木上原の東京ジャーミイ
地下化した下北沢の街も再現されていました。
その辺りから日が落ちて夜の情景となり
相模川を挟んだ海老名と厚木の街から丹沢の麓を走り抜け
小田原駅に到着します。ジオラマはこの先にも続いて箱根湯本駅から最終的に芦ノ湖まで製作されていて、なかなかの見応えです。
相模川を挟んだ海老名と厚木の街から丹沢の麓を走り抜け
小田原駅に到着します。ジオラマはこの先にも続いて箱根湯本駅から最終的に芦ノ湖まで製作されていて、なかなかの見応えです。
また屋上には
展望テラスがあり、
眼下にリアル海老名駅を眺められるようになっています。今までジオラマの中を走っているNゲージを見ていた子どもたちが、このテラスで実物の電車の発着する姿を見ながら興奮気味に騒いでいました。
この他にも、ミュージアム内にはミュージアムショップや
オープンテラスカフェも併設されていて、お土産を買ったりお茶をしたりするのにも便利です。
オープンテラスカフェも併設されていて、お土産を買ったりお茶をしたりするのにも便利です。
4月にオープンしていたものの、新型コロナウィルス対策でチケットが日時指定だったこともあってなかなか行けずにいましたが、オープンから2ヶ月ほど経って状況も落ち着いてきたこともあって、ようやく来ることができました。今はもう現役を退いてしまって姿を見られなくなってしまったロマンスカーたちと会える貴重な空間ですから、また折に触れて来てみようと思っています。