共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

75年目の終戦記念日に靖国神社昇殿参拝へ

2020年08月15日 21時21分55秒 | 神社仏閣
今日は75回目の終戦記念日ということで、東京九段の靖國神社に参詣することにしました。昨年は行けなかったので、2年ぶりの参詣です。



快晴の空の下、ジリジリと照りつける陽光にクラクラしそうになりながら参道を進むと…



何と二の鳥居のはるか手前からこの大群衆!

『新型コロナウィルスの影響で、案外人出が少ないのではないか。』

という私の浅はかな考えは、ここでもろくも打ち砕かれたのであります…。

ここから牛歩でじりじりと進んでいき、二の鳥居と神門をくぐると



拝殿に続く参道に、ソーシャルディスタンスをはかるための印がつけられていました。いつもより進みが悪かったのは、やはりこのせいでした。

それから更にしばらくしてようやく拝殿の前に辿り着き、一度参拝しました。それから参集殿に向かい、正午の昇殿参拝に臨むこととなりました。

拝殿に上がると、外の参詣者のザワザワする声や警備員の注意喚起の声、蝉時雨やお賽銭の金属音等が聞こえてきます。その中で昇殿した参拝者に向けての神職からのお祓いを受けると、すぐ近くの日本武道館で挙行されている全国戦没者慰霊祭の様子を伝えるラジオの音声が拝殿内や境内に流されます。

やがて正午の時報と共にラジオから発せられた

「黙祷。」

の声が響くと、あれだけザワついていた靖國神社全体がまるで誰もいないかのようにピタリと静まり返り、拝殿の陣幕を吹き抜ける風の音と蝉時雨だけが周りを支配し、凛とした空気感が境内に満ち溢れます。

今日は熱風の吹き渡る凄まじい酷暑だったのですが、黙祷の時間になると何とも言えない涼やかな風が拝殿の中に吹き込んできます。妙な話に聞こえてしまうかも知れませんが、実は私は靖國神社での昇殿参拝の時に、この時ならぬ涼やかな風が拝殿内に吹き込んで来るのを毎回体験しております。

黙祷から直ると、次に天皇陛下のお言葉が流れます。それが終わると、外で発せられる万歳三唱を聞きながら



拝殿の奥にある鰹木を戴いた本殿に進みます。そして、本殿の中央にある祭壇上の巨大な鏡に参拝し、廻廊で御神酒を頂戴して退出します。何とも言えない穏やかな心持ちになりながら、参集殿を後にしました。

今日は超党派の『靖国神社に参拝する議員連』の議員たちの参詣は無いことが、マスコミ各社に対して神社のホームページで案内されていました。それでも、高市早苗総務相や小泉進次郎環境相といった一部の閣僚が参拝するということもあってか



参道脇にマスコミ各社の取材班が陣取って、一般の参拝客に無遠慮にカメラを向けていました。

昇殿参拝を終えて参集殿の近くの木陰で水分補給をしていたら、不意に誰かに呼ばれました。何だろうと思って振り返ると、何と愛川町在住の知り合いの方がいらしたのです。

実はその方も参詣されていることをMessengerで知らされていました。ただ、あの広い靖國神社の境内でよもや遭遇出来るなどとは思ってもいませんでしたので、かなり驚きました。

伺うと、お互いに次の予定まで時間があるようでしたので、参道横のリフォームした休憩所に場所を移して、あれこれと話に花を咲かせました。その後に九段下駅から新宿駅まで御一緒しながら、思いがけず楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

新宿で用事を済ませて帰宅してから、



靖國神社で頂いた御神酒を我が家の神棚にお供えしました。

戦後75年目の節目の年の終戦記念日に靖國神社に参詣出来て、本当に良かったと思います。ともすると今の教育現場では嫌がられがちですが、問題にされない範囲で子どもたちにもこうした経験を伝えていこうと思っております。

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