今日は朝から頭が痛くて、昼過ぎまで休んでいました。気圧が原因かと思っていたのですが、どうやら急に冷房の風にあたって風邪をひいたかも知れません…。
なので、いよいよブログネタが無くなった…と思ったのですが、ふと昨日、学校の先生と交わした会話のことを思い出しました。
その先生はギターを演奏されるのですが、休み時間に
「ギターっていう楽器は、昔からこんなかたちしてたんですかね?」
という質問がありました。なので、
「基本的にはほぼ今とかたちは変わりませんよ。」
と答えて、
この写真を見せました。
と答えて、
この写真を見せました。
このギター、実は
ヴァイオリンの名工として名高いアントニオ・ストラディヴァリ(1644〜1737)が1679年に制作した『サビオナーリ』という名のギターです。ストラディヴァリ制作のギターは3台が現存していますが、この『サビオナーリ』は演奏することのできる唯一のものです(この写真は2018年に六本木ヒルズにストラディヴァリウスが大集合した展示会の時に出陳されていたものを撮影したものです)。
ストラディヴァリのものの他にも、バロック時代のギターは
このような豪華な螺鈿や寄木の装飾を凝らしたものも見られます。これらと現代のギターと比べると、弦がガット弦で複弦だったり、弦を巻くペグがリュートやヴァイオリンのものと似ていたりといった細かな違いはあるものの、ひょうたん型のボディに真っ直ぐなネックがついているかたちは正にギターそのものです。
『サビオナーリ』を演奏している動画を調べてみると、実は結構な数の動画が検索で引っかかりますが、今回はその中からフランスのテオルボ奏者で作曲家だったロベール・ド・ヴィゼ(1650〜1725)作曲の《組曲ト長調》をご紹介しようと思います。クリシュナソル・ヒメネスの演奏で、非常に貴重なストラディヴァリ制作のギターの繊細な音色をお楽しみください。