今日、関東地方の梅雨明けが発表されました。ようやく鬱陶しい梅雨が明けたかと思うと、ホッとした氣分になります。
が…
梅雨が明けたとなると、次にやってくるのが真夏の暑さです。特にここ数年の夏の猛暑には、毎回うんざりさせられっぱなしです。
遥か昔の記憶ですが、昭和時代には最高気温が35℃までになる日など無かったと思うのです。そのことを思うに、やはり地球温暖化は着実に進行しているのてしょう。
今日はひたすら家で休んでいました。何だかんだ言いながら、やはり連日の小学校勤務は身体に負担がかかっていたのだと思います。
元々私は夏の暑さが嫌いなので出来ればなるべく外出したくないのですが、私の周りでも『夏嫌い』は一定数いるようです。彼らの話を聞いてみると、今日はほぼ私と同じような過ごし方をしていたようで、
『あ、自分だけじゃなかった…』
と無意味にホッとしたりしております。
さて、『夏嫌い』はヴィヴァルディも同じだったようです。その一面は、かの有名なヴァイオリン協奏曲集《四季》の『夏』にも表れています。
『春』や『秋』『冬』には楽しい風景があるのですが、『夏』にはそうした楽しい風景が全く出てきません。うだるような暑さの中で鳴くカッコウやナイチンゲールの声には朗らかさは無く、他に表されているのは雷鳴、豪雨、雹といった天変地異ばかり…余程夏が嫌いだったのでしょうね。
そんなわけで今日は梅雨明けを祝して(?)ヴィヴァルディの名曲『夏』を、日本人に一番馴染みが深いであろうイ・ムジチ合奏団の演奏でお聴き頂きたいと思います。第1楽章のうだるような暑さ、第2楽章の不穏な遠雷からの第3楽章の大嵐に至る明るさの要素が一切無い感じをお楽しみ下さいませ(なお、通奏低音に使われているのはチェンバロとポシティフオルガンが合体したクラヴィオルガヌムという珍しい楽器です)。