今日は、勤務先の小学校で避難訓練がありました。毎年そうなのてすが、この時に支援級は大変な事態になります。
というのも、彼らはイレギュラーな出来事や突発的な大きな音に耐性がありません。なので、たとえ事前に何度も説明しておいても、実際に放送で緊急地震速報の音が流されるとパニックを起こして大騒ぎするのです。
避難訓練では、地震が沈静化した後に火災が発生したという想定で校庭に避難します。しかし、ここでもパニックの収まらない支援級の子どもたちは奇声をあげて号泣し、防災頭巾を被って外に出ることを頑なに拒んでしまうのです。
それでも、どうにかこうにか子どもたちを校庭に連れ出すのですが、そこでも奇声や号泣は収まりません。なので、通常級の子どもたちの列から距離を放して座らせるのですが、ここまでくるのにかなりの時間を要するので、この避難訓練の対応だけで午前中はクタクタになります。
給食を終えて、午後からは中学年の理科の授業の学習支援に入りました。そこでは校庭に出て『春を探す』ことになったのですが、いざ外に出てみると子どもたちは桜吹雪舞うソメイヨシノの下ばかりに固まってしまっていました。
目線を移せば、足元には
カラスノエンドウや
ノゲシの花が咲いていましたし、何なら校庭に向かう昇降口の前には
ドウダンツツジや
椿の花まで咲いていたのですが、どうやら桜吹雪がそれらの存在を霞ませてしまったようでした。なので、
「他にもいろいろと咲いていますよ。」
と子どもたちに促して観察してもらいました。
校庭は春爛漫の様相を呈していましたが、やはり桜の存在感は並々なぬものがあるようです。勿論それはそれでいいのですが、できれば他の花々にも関心を持ってもらえたらいいな…と思ったのでした。