じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

浅田次郎「獅子吼」

2018-12-16 22:08:35 | Weblog
☆ 浅田次郎さんの短編集「獅子吼」(文春文庫)から表題作を読んだ。

☆ 戦争というもの、それを檻の中の獅子の視点と彼を銃殺するように命令を受けた元飼育員の兵士の視点から描いている。

☆ 獅子は何を思うて吼える。
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映画「ピクセル」

2018-12-16 20:01:43 | Weblog
☆ 映画「ピクセル」(2015年)を観た。

☆ 友好の気持ちを込めて宇宙に送ったテレビゲームの映像をエイリアンが誤解して地球を攻撃するというもの。

☆ ストーリー自体は特に目新しくはないが、懐かしいテレビゲームのキャラクター(パックマン、ドンキーコング、マリオらしき姿など)がいっぱい出てくるところ、それを描き出すCG技術が見ものだ。

☆ インベーダーゲームが流行っていたのが1970年代後半。それからおよそ50年。テレビ(ビデオ)ゲームの進化は著しいなぁ。
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安倍公房「笑う月」

2018-12-16 16:06:30 | Weblog
☆ 安倍公房さんの短編集「笑う月」(新潮文庫)から表題作を読んだ。

☆ 作者は「笑う月」に追いかけられる夢を見るという。相当な悪夢なのだそうだ。

☆ 私も「何か」に追いかけられる夢はよく見る。時には「やまんば」の時もあるし他のものの時もある。ほとんどの場合はっきりとした記憶が残っていない。目覚める直前まではリアルなのだが、目覚めた後、思い出そうと思えば思うほど消えていく。この点は作者と同じ。

☆ 「笑う月」と聞いて、パックマンを思い浮かべた。映画「ピクセル」が観たくなった。
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安倍公房「鞄」

2018-12-16 15:25:14 | Weblog
☆ 年末になるとこの1年間に身に着いた「モノ」を整理しようと決意するのだが、決意だけでいっこうに作業は進まず、また1年、また1年と先延ばしになっている。「モノ」は増える一方だ。このままひょんと死んでしまえば、残された家族は大変だろうと思うのだが、なかなか捨てられないでいる。

☆ 安倍公房さんの短篇集「笑う月」(新潮文庫)から「鞄」を読んだ。

☆ 半年も前に出した求人広告に応募してきた男。手には「赤ん坊の死体なら、無理すれば三つくらい押し込めそうな」大きな鞄をさげていた。

☆ 事情を聞いてみると、どうやらその鞄が彼の行き先、生き方を決めているようだ。傍目には随分制約的で窮屈に感じるのだが、彼自身はその苦が心地よいようだ。

☆ 男を雇うことにして下宿の世話もしてやった。彼が留守の間に鞄を持ってみたのだが・・・。

☆ 「鞄」が私を導いてくれるという体験。不自由なのに自由を感じる。制約の中でこそ自由を感じる。病になって初めて健康の意味を知るというようなものだろうか。

☆ ところで、そうじをしなければ。

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川上弘美「夏休み」

2018-12-16 03:12:16 | Weblog
☆ 川上弘美さんの短編集「神様」(中公文庫)から「夏休み」を読んだ。

☆ 私が梨園を手伝っていると、白い物体が3匹現れた。リスやムササビ、モモンガのような感じ。「となりのトトロ」のまっくろくろすけのような感じだが、こちらは真っ白。おいしそうに梨にかじりつく。

☆ やがて、夏休みも終わり。3匹の物体も梨の木に帰っていった。
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