じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

映画「暗殺者のメロディ」

2018-12-18 23:52:16 | Weblog
☆ 映画「暗殺者のメロディ」(1972年)を観た。

☆ メキシコに亡命中のトロツキーをソ連のスパイが暗殺する話。実話をもとにつくられている。暗殺者役をアラン・ドロンが演じている。

☆ 手の込んだ暗殺だね。
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「人民など道具に過ぎない」

2018-12-18 22:50:08 | Weblog
☆ ドラマ「トロツキー」の中でレーニンが言い放ったセリフ。「人民など道具に過ぎない」

☆ ロシア革命の父と言われるレーニンに国営放送がここまで言わせる。ソ連、いや、ロシアは変わったなぁ。

☆ あと気になったのが、アレクサンドル・パルヴスという人物だ。トロツキーのプロデューサー、パトロンとでも言おうか。革命によって富を得ようとする人物だ。「革命商人」とも言われるそうだ。

☆ そう言えば、トロツキー(実は本名ではなくペンネームのようなもの。レーニンもレナ川の人という意味で本名ではない)もユダヤ系だった。彼が主流派になれなかった背景にこの民族問題があるのだろうか。

☆ ロシア革命、世界初の社会主義革命。なかなか教科書通りではないドロドロとしたドラマがありそうだ。
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伊集院静「皐月」

2018-12-18 21:06:12 | Weblog
☆ 伊集院静さんの短編集「三年坂」(講談社文庫)から「皐月」を読んだ。迫力満点、感動した。

☆ 正作に五十路を超えて男の子が生まれた。その子も10歳ばかりになり、二人は山に七夕の笹を切りに行くことにした。前半は長閑な風景が続く。笹を切り終えて、昼飯にしようかというときに事件が起こった。ここからの緊迫感がすごい。息子・惇(あつし)の心臓の音が聞こえてきそうだ。

☆ じいさまを助けるために夜道を駆けた豆太。「モチモチの木」(斉藤隆介)は勇気を教えるが、「皐月」では少年の勇気に加えて、父子の絆、男同士の友情のようなつながりを感じた。
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ドラマ「トロツキー」

2018-12-18 15:38:57 | Weblog
☆ NETFLIXで「トロツキー」を放映している。ロシア革命100周年を記念して製作され国営テレビで放映されたところ高視聴率を得たとか。

☆ トロツキーと言えば「ロシア革命史」(岩波文庫)ぐらいしか知らない。ロシア革命を戦い、その後はスターリンとの権力闘争に敗れ外国に亡命したんだったかな。最期は、亡命先のメキシコでスターリンの刺客に暗殺されたんだったかな。

☆ スターリンの「一国社会主義論」対トロツキーの「永続革命論」だったかな。今では懐かしい響きだ。

☆ ドラマで描かれるトロツキーはヒーローではない。ヒール的な要素が多分にある。スターリンにせよトロツキーにせよ、どちらも今から思えば暴力的だ。(革命とはそういうものかも知れないが。)

☆ 今なぜトロツキーなのか、その点に興味をもった。
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三島由紀夫「鍵のかかる部屋」

2018-12-18 11:50:03 | Weblog
☆ 三島由紀夫の短編集「鍵のかかる部屋」(新潮文庫)から表題作を読んだ。

☆ 三島の作品は隙の無い(校正のしようのない)美しくも鋭い文章で満たされているが、この作品はちょっとゴツゴツした感じがした。あまりに多くの要素にあふれていて、読者を選ぶ作品なのかも知れない。

☆ サディズムあり、ロリコンあり、まず「鍵のかかる部屋」というテーマからして意味ありげだ。

☆ 何か(たぶん「美」なるもの)を追い求め、しかしそれが手に入りそうになると背を向ける。ゴールは目指しているからこそ崇高で、到達してしまえばただの通過点に過ぎなくなる。正体を見ることの恐ろしさ。それに耐えきれなくなると、逃げるか破壊するかしかない。

☆ 時代は戦後まもなく。片山社会党内閣が瓦解した時代だから1948年。日本はまだGHQの占領下にあった。若い官僚がある夫人と出会い「鍵のかかる部屋」で情事を重ねる。しかし夫人は急死。9歳になる夫人の娘らしき少女との関係が始まる。

☆ 深く読めば、さまざまな問題が内包されているように思う。それは読者に委ねられている。
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