じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

大澤真幸「三島由紀夫 ふたつの謎」

2018-12-20 23:05:11 | Weblog
三島由紀夫 ふたつの謎 (集英社新書)
クリエーター情報なし
集英社


☆ 面白かった。三島がなぜあのような最期を遂げなければならなかったのか、なぜ「豊饒の海」は大どんでん返しで終わるのか、現代至高の碩学がその真相に迫っている。

☆ 大澤氏の解釈が正しいのかどうか、それは読者が三島作品を読んで自分で考えればよいことだ。三島作品への良き誘いになっている。

☆ この本を読めば、奥野健男氏の「三島由紀夫伝説」(新潮文庫)も読まねばなるまい。
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景気減速・円高進行

2018-12-20 17:37:20 | Weblog
☆ 株価が急落している。当面は2万円を割り込むかどうかの攻防だ。(私は株をもっていないが)

☆ 気がかりなのが為替。円高が進行している。(実感なき)好景気が戦後2番目の長さだというが、そろそろ雲行きが怪しくなってきた。

☆ 景気変動は資本主義の宿命。好況の後には不況が続く。スタグフレーションにならねば良いが。

☆ 今さら消費税増税の先延ばしはできまい。
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塾生の進路希望が決まる

2018-12-20 16:26:50 | Weblog
☆ 2学期も明日の終業式を残すのみ。この1週間、中学校では3者面談(生徒・親・教員)が行われ、特に3年生は受験先が決まりました。

☆ 3者面談に先立って、塾にはお母さんの相談が相次ぎました。「志望校は〇〇で良いのか」「すべり止めは〇〇を受けたいのだが大丈夫か」というもの。

☆ 学校の成績や模試の結果を踏まえて、「〇〇で大丈夫ですよ」「〇〇は当日の結果次第です」などと塾としての判断を伝えます。

☆ 「這えば立て、立てば歩めの親心」と言われますが、3年生になってグンと成績を上げてきた生徒。親としては希望する学校が上がってきます。1学期の中頃には底辺校でも進学できればという感じが、やがて中堅校に、さらに大学進学を考えればもっと上位の学校を目指したいとのこと。

☆ やや背伸び気味かなと思いながらも、希望が決まった以上、何としても合格させるのが塾の使命。

☆ 今年の受験生は12名。高校3年生はすでに公募制推薦と指定校推薦で決まっているので、この冬は高校受験1本に絞って、塾生と共に戦います。24日月曜日から1月6日まで(さすがに1日と2日は休みですが)、冬期講座のスタートです。
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石原莞爾「最終戦争論」

2018-12-20 15:52:38 | Weblog
☆ 石原莞爾の「最終戦争論 戦争史大観」(中公文庫)から「最終戦争論」を読んだ。

☆ 昭和15年(1940年)に発表されたものだという。日中戦争の最中、太平洋戦争の数か月前に講演されたものだ。

☆ 第一次欧州戦争(第一次世界大戦)後、世界はソ連を中心とした国々、アメリカを中心とした国々、ヨーロッパ、東アジアの4つのグループに分かれ、その後、日本を中心とした東亜(東アジア)の王道とアメリカを中心とした西洋の覇道が最終戦争に臨むという。

☆ 戦争には決戦戦争と持久戦争があり、皆兵時代には決戦戦争が、傭兵時代には持久戦争が多く用いられてきた。最終戦争は兵だけではなく老若男女、山川草木全部を巻き込んだものとなる。無着陸で地球をぐるぐる回れるような飛行機ができ、1発で何万人もがペチャンコになる大威力の兵器が用いられるという。

☆ 質疑応答では、地下の放射性物質への言及もあり、すでに原子爆弾のようなものが想定されていたのかも知れない。この辺りは傑出した軍事参謀の先見の明かも知れない。


☆ 日本人が書いたものだからどうしても日本びいきになるが、結局日本は戦争に敗れる。ただ太平洋を挟んでの覇権争いは目下、米中間で進みつつある。主権国家や民族主義は根深く、石原が考えるような最終戦争の後に平和が訪れるような状況はまだまだ先のようだ。善かれ悪しかれ。

☆ 石原が今の時代を見てどのように分析するのか聞いてみたいものだ。
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