★ 18歳以下への10万円(相当)の配布。5万円が現金、5万円がクーポンだなどと中途半端な妥協策で経費が1000億円にも上るという。財務大臣は「過大ではない」というが、何と太っ腹なことか。選挙目当てのバラマキ政策もその方法も何か胡散臭い。
★ 中山七里さんの「護られなかった者たちへ」(宝島社文庫)を読んだ。急激に進む格差社会。働かずして富を蓄積する者がいる一方、働けないにもかかわらず、最後のセーフティネットである生活保護の申請も却下され餓死する人もいる。この作品を読むと先ほどの財務大臣の発言が実に腹立たしい。1000億円あれば、当座飢えをしのげる人がどれほどいるか。
★ 連続殺人事件、その手口は監禁され餓死させるというむごいものだった。殺されたのは福祉事務所の職員。生活保護申請の不許可を根に持った者の犯行ではと捜査は進む。そして捜査陣はある人物にたどり着く。
★ 生活保護を受けられなかったために餓死した老女を描いた部分が印象的だった。犯罪を犯し塀の中に収容された人々は税金で養われる、一方でやむを得ず生計を断たれながら生活保護を申請しても、政府の抑制策の煽りで却下された人々。
★ 大きな声に脅かされ暴力団のシノギとして支給される一方で、国に迷惑をかけたくないと言った思い(あるいは親族に迷惑をかけたくない)で利用を渋る人達もいる。窓口の公務員、彼らは彼らで組織の前線で職責を全うしているに過ぎない。
★ この作品を読めば日本の社会保障制度は矛盾があるなぁと感じる。維新という政党は好きではないがベーシックインカムという発想は興味深い。(もちろん、それを導入した北欧の国の例、ベーシックインカムを導入する一方で、すべて自己責任で、というのも問題がありそうだ~その国では、今までも高福祉を実現していたので、国としての負担は増えないとか~)
★ 物語は最後、「ああ、そういう風に持っていくか」という感じで終結する。
★ さて、岸田総理が掲げる「新しい資本主義」ってなんだろうね。資本主義はどこまで行っても資本主義だし、それとも社会主義を目指すのか。
★ 中山七里さんの「護られなかった者たちへ」(宝島社文庫)を読んだ。急激に進む格差社会。働かずして富を蓄積する者がいる一方、働けないにもかかわらず、最後のセーフティネットである生活保護の申請も却下され餓死する人もいる。この作品を読むと先ほどの財務大臣の発言が実に腹立たしい。1000億円あれば、当座飢えをしのげる人がどれほどいるか。
★ 連続殺人事件、その手口は監禁され餓死させるというむごいものだった。殺されたのは福祉事務所の職員。生活保護申請の不許可を根に持った者の犯行ではと捜査は進む。そして捜査陣はある人物にたどり着く。
★ 生活保護を受けられなかったために餓死した老女を描いた部分が印象的だった。犯罪を犯し塀の中に収容された人々は税金で養われる、一方でやむを得ず生計を断たれながら生活保護を申請しても、政府の抑制策の煽りで却下された人々。
★ 大きな声に脅かされ暴力団のシノギとして支給される一方で、国に迷惑をかけたくないと言った思い(あるいは親族に迷惑をかけたくない)で利用を渋る人達もいる。窓口の公務員、彼らは彼らで組織の前線で職責を全うしているに過ぎない。
★ この作品を読めば日本の社会保障制度は矛盾があるなぁと感じる。維新という政党は好きではないがベーシックインカムという発想は興味深い。(もちろん、それを導入した北欧の国の例、ベーシックインカムを導入する一方で、すべて自己責任で、というのも問題がありそうだ~その国では、今までも高福祉を実現していたので、国としての負担は増えないとか~)
★ 物語は最後、「ああ、そういう風に持っていくか」という感じで終結する。
★ さて、岸田総理が掲げる「新しい資本主義」ってなんだろうね。資本主義はどこまで行っても資本主義だし、それとも社会主義を目指すのか。