★ 真山仁さん原作のドラマ「オペレーションZ」(2020年)を観た。
★ 日本は国家財政破綻寸前にあった。そんな時、日本最大の生命保険会社で取りつけ騒ぎが起こった。この会社が破綻すれば日本を発端とする世界恐慌が起こるかも知れない。この危機は江島副総理の尽力で何とか乗り切るが、時の内閣は総辞職。火中の栗を拾う形で江島政権が誕生する。
★ 江島内閣が掲げたのは「オペレーションZ」という政策。歳出大幅な削減と増税による財政健全化を目指すというもの。この政策を実現するため財務省のエリートからなる首相直属のチームがつくられた。
★ 首相から与えられた課題は歳出の50%カット。極めて困難なこの課題に官僚自身も葛藤する。
★ 首相の政策を支援することが自分たちの使命と結束したチームは、歳出の50%を占める社会保障費と地方交付税交付金ゼロを目指すことになる。これは当然ながら国民に負担を強いるもので、国民の反発は必至。それ以前に社会保障を掌る厚生労働省、地方を所管する総務省の厚い壁があった。
★ 使命(あるいは省益)をかけた官僚同士のやりとりが面白かった。江島総理の政策はどの立場から見るかで評価が分かれるところだ。そもそもは長年赤字国債を発行し続けてきた政府与党の責任だ。一方、国民も1000兆円を超える国債残高の数字を聞いて、何となく大丈夫かなと思いつつ、何となく「何とかなるだろう」と思っている。
★ 財政健全化を目指して国民の負担を強いる政党や政治家は乏しく、それどころか更なるバラマキで選挙に勝とうとしている。ポピュリズムに走っている。もはや引き返すことができないのかも知れない。
★ 国家が破綻し、強制的な歳出カットや重い増税、ハイパーインフレに直面して初めて過ちに気づくのかも知れない。しかしその時はもはや手遅れだ。
★ 見方によっては随分と財務省よりの作品だが、暴論と笑っていられないところが恐ろしい。江島総理役の草刈正雄さん、財務官僚・周防役の溝端淳平さんが良かった。「デフォルトピア」というSF小説を書いている作家・桃地実役の堀内正美さんは大島渚監督のようだった。厚労省年金局長役の阪田マサノブさんは岸田総理に似ているなぁと思った。
★ 日本は国家財政破綻寸前にあった。そんな時、日本最大の生命保険会社で取りつけ騒ぎが起こった。この会社が破綻すれば日本を発端とする世界恐慌が起こるかも知れない。この危機は江島副総理の尽力で何とか乗り切るが、時の内閣は総辞職。火中の栗を拾う形で江島政権が誕生する。
★ 江島内閣が掲げたのは「オペレーションZ」という政策。歳出大幅な削減と増税による財政健全化を目指すというもの。この政策を実現するため財務省のエリートからなる首相直属のチームがつくられた。
★ 首相から与えられた課題は歳出の50%カット。極めて困難なこの課題に官僚自身も葛藤する。
★ 首相の政策を支援することが自分たちの使命と結束したチームは、歳出の50%を占める社会保障費と地方交付税交付金ゼロを目指すことになる。これは当然ながら国民に負担を強いるもので、国民の反発は必至。それ以前に社会保障を掌る厚生労働省、地方を所管する総務省の厚い壁があった。
★ 使命(あるいは省益)をかけた官僚同士のやりとりが面白かった。江島総理の政策はどの立場から見るかで評価が分かれるところだ。そもそもは長年赤字国債を発行し続けてきた政府与党の責任だ。一方、国民も1000兆円を超える国債残高の数字を聞いて、何となく大丈夫かなと思いつつ、何となく「何とかなるだろう」と思っている。
★ 財政健全化を目指して国民の負担を強いる政党や政治家は乏しく、それどころか更なるバラマキで選挙に勝とうとしている。ポピュリズムに走っている。もはや引き返すことができないのかも知れない。
★ 国家が破綻し、強制的な歳出カットや重い増税、ハイパーインフレに直面して初めて過ちに気づくのかも知れない。しかしその時はもはや手遅れだ。
★ 見方によっては随分と財務省よりの作品だが、暴論と笑っていられないところが恐ろしい。江島総理役の草刈正雄さん、財務官僚・周防役の溝端淳平さんが良かった。「デフォルトピア」というSF小説を書いている作家・桃地実役の堀内正美さんは大島渚監督のようだった。厚労省年金局長役の阪田マサノブさんは岸田総理に似ているなぁと思った。