★ 共通テストまであとひと月余りとなった。英語や古文はそこそこできているのに、現代文に苦労している生徒が結構多い。特に小説の扱いに困っているようだ。中には試験で求められている客観的な読みに反発し、自らの解釈に固執するあまり、得点を逃している子もいる。それはそれで潔いが、試験では苦戦する。
★ そもそも試験にはどんな小説が出題されるのか、江國香織さんの「デューク」(2001年出題)は知っていたが、他はあまり知らない。この際、過去の問題にさかのぼって読んでみようと考えた(中には絶版になっている作品もいくつかあるが)。
★ まずは、堀辰雄さんの「鼠」(2000年出題)。堀辰雄さんと言えば「風立ちぬ」しか知らない。「鼠」は秘密基地をつくりネズミのように遊びに興じる子どもたちの物語だ。
★ 彼らは自宅からこっそり「宝物」を秘密基地に持ち寄った。その中に石膏でできたビーナス像が含まれていたが、少年たちが撫でまわした挙句、手足首がバラバラになってしまった。それから、不思議な出来事が起こるようになったという。虚空に首だけが浮かび上がるというのだ。好奇心と恐怖心。結局彼らはその秘密基地を放棄した。しかし、その怪談には裏があったのだ。
★ 映画「スタンド・バイ・ミー」を思わせるある時期の少年たち。映画もそうだったが、エンディングはちょっぴり切ない。
★ そもそも試験にはどんな小説が出題されるのか、江國香織さんの「デューク」(2001年出題)は知っていたが、他はあまり知らない。この際、過去の問題にさかのぼって読んでみようと考えた(中には絶版になっている作品もいくつかあるが)。
★ まずは、堀辰雄さんの「鼠」(2000年出題)。堀辰雄さんと言えば「風立ちぬ」しか知らない。「鼠」は秘密基地をつくりネズミのように遊びに興じる子どもたちの物語だ。
★ 彼らは自宅からこっそり「宝物」を秘密基地に持ち寄った。その中に石膏でできたビーナス像が含まれていたが、少年たちが撫でまわした挙句、手足首がバラバラになってしまった。それから、不思議な出来事が起こるようになったという。虚空に首だけが浮かび上がるというのだ。好奇心と恐怖心。結局彼らはその秘密基地を放棄した。しかし、その怪談には裏があったのだ。
★ 映画「スタンド・バイ・ミー」を思わせるある時期の少年たち。映画もそうだったが、エンディングはちょっぴり切ない。