オリンピックはあまり好きではないのでそんなに観ていないのですが、さすがにこの話はスルーできず、残念感でいっぱいです。
何処かの国で金メダル至上主義なところがありますが、何かその圧力部分だけを民間レベルでやっているようなお粗末さというか無責任さを感じました。
JOC(日本オリンピック委員会)が、今回のような声明を出さなければならなかったこと自体、残念であり、それぐらいに日本社会が荒んでいることのあらわれなのだろうと思います。
もちろん、インターネットが発達した今それは日本だけの問題ではないのでしょうが、わざわざJOCとしても声明を出すところを見れば日本も結構酷い状態であるのだろうと推察されます。
この声明をJOCが出したこと自体、オリンピック期間中に早めに手を打っておきたい意志と、もうひとつはマスコミに対する不信感もあるような気がします。
そもそもマスコミ自体もその一端を担いでいる節が十分に感じられますし、これまでのこの社会の荒み具合、流れは、十分にマスコミが意識的、無意識的にも加担してきた要素は少なからずあるように思いますし、まともな報道機関であれば人間として、これまでのこの悪しき流れに毅然として報道機関が自発的に批判してきたはずです。(そうしてきたマスコミがいなかったとは言いませんが、その力は足りなかった)
その事実を今回、JOCがそこまで汲んでいたかはわかりませんが、現状、マスコミに口頭で伝えたとしても効き目がないと判断して、声明(メッセージ)としてわざわざ出したような気がします。
いずれにしても、このような誹謗中傷は、人を傷つけるだけではなく、人の足を引っ張り、成長を妨げ、生産性を下げているだけです。このようなことが続き社会に蔓延すれば、もちろん日本の発展も期待できず、いつまでたっても誰も豊かにならず、やがて日本は衰退の一途をたどるでしょう。
最後に、野村克也さんの言葉を借りれば、
「失敗と書いて、せいちょう(成長)と読む。」
本の中で、野村さんは失敗を許さない社会は、「失敗から学ぶどころか、社会の活力まで失われかねないではないか。」と仰っています。
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