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「そこに民意はあるんか?」前原誠司氏の離党。

2023年12月02日 23時51分00秒 | 政治


以前にも書いたことがあると思うんですが。
前からハラハラさせる、前原さん。
今回もそのように感じました。

今回は維新に利を与えるだけなんじゃないか?と。

「教育無償化を実現する会」という新党をつくるということですが、もうそれ自体がですね。

このようなワンイシューを主張すること自体も僕は昔からあまりいただけないなぁ、と思っています。
イシュー=異臭≒違和感があるからです。
ワンイシューといえば、昔「郵政民営化」というものがありました。
その当時僕は、「優勢民・栄化(ゆうせいみん・えいか)」だったら嫌ですね、と書いていました。
しかし、現在どうでしょう?

議論などの中でその時に重要なこととして出てくるワンイシューはあったとしても、政治家や政党がワンイシューで動くことはあまり望ましくないと思うのです。ほかにもいろいろ課題がある中で物事にバランスというのは必要です。下手をすると別の重要な問題が隠されていたりします。

しかし、有権者にはわかりやすかったりします。
ひとつのことだけを考えれば良いし、ひとつのことだだけで判断すれば良いわけですから。
誤解を恐れずに書くとそれだけに票を集めやすかったりします。
けれどやはりそんな単純なものでもないわけで、だからこそ政治というものは難しいと言えますし「不断の努力」だったりします。

そのようなこともある中で今回ワンイシューを掲げた党名の政党を立ち上げる前原氏。
もちろんほかの重要なことも…と仰っていますが、そもそもこのような党名ではワンイシュー政党と有権者は勘違いすることはあるでしょう。

記者会見で前原氏は、
自民党と公明党とワンイシューで協力する政党(国民民主党)ではなくて、政策本位で非自民非共産の野党協力、野党結集を進めていき、そして政権交代への選択肢を作る
とのことですが、
ワンイシューで協力する政党ではなくて
と仰るのであれば、なぜ新しい党名にワンイシュー?
政策本位で非自民非共産の野党協力、野党結集を進めていき、
ちょっと何言っているのかわかりません。そもそも本当の意味で政策本位であれば「非自民非共産」は関係ないように思え矛盾しますし、そうでれば協力・結集するなかで自分の掲げる政策を引っ込めることも必要になった時にどうするのか?
そして政権交代への選択肢を作る
よってそれは難しいと思います。
仰っている上っ面だけ見てもツッコミどころ満載です。

前原氏と言えば、どうしても2007年の「堀江メール問題」や2017年の衆議院選挙直前の民進党の希望の党への合流騒ぎのゴタゴタが僕には未だに付きまといます。
そして今回のことも含めて、何かのCMではないですが、「そこに民意はあるんか?」と思ってしまいます。
「堀江メール問題」時の党代表としての初動、希望の党への合流時の謀略的な考え方、そこには勝ち馬に乗り自分だけが政界で生き残ることだけに固執しているかのように思えます。
またもしくは個人的なうがった見方をすれば、裏に常に誰かがいるような気もします。
今回も自民党のパーティー券に絡む政治資金問題の渦中のタイミングでもあり何も感じないわけでもないです。
もちろん政党交付金のこともあるでしょう。ちゃんと5人そろっているわけですし。

いずれにしても、この失われた30年は同時に野党の離合集散の30年という気もしています。
以前にも書きましたが、もういい加減にしてほしいのです。
野党もしっかりしていないから自民党も公明党もあんななんです。さらに維新なんていう政党(個人的には政党と思っていない)なんかも出てきてしまう。
僕はしっかりとした野党がいれば政治に緊張感がもっと出るだろうし、数の上でもそれなりに大きな野党であれば党内に派閥やグループが仮にあったとしても、いざとなれば国民のために団結し与党に肉迫することができるのであれば世の中ももう少しは幸せであり可処分所得も向上するのではないか?と思っていて早くそういう政治状況になってほしいと思っています。

そういう意味においては本当に前原氏はわかりやすく言えば、いつも「いらんことしい」であり、野党支持層の「民意」を本当に汲もうとしているのか、いつも疑問です。
それこそ、実は与党系の人間で機会あるごとに野党をぐちゃぐちゃにし勢いを失わせ最終的に与党に利する結果になるように仕組むのが本当の役割なのではないか?と疑ってしまいます。
そのようにどこか対米従属的で勝共連合(統一教会)的なものを感じます。野党の政治家らしくない。
であれば、むしろ自民党に行ってしまった細野豪志氏などのほうがよほど潔いですしはっきりしていて、まだ健全です。もちろん細野氏をほめているわけではありません。

追記。(2023.12.3.)
さらなる理解を深めていただければと思い、著述家の菅野完さんの動画を貼っておきます。さすがです。

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