ご近所さんとの、あいさつ。

いま、住んでいるマンションは、28戸ほどの規模で、あまり大きくない。

そして、すべての部屋が入居しているわけでないようで、そのせいか、同じマンションの住人に会う機会がほとんどない。

会えば、必ずあいさつぐらいはしておこうと思っているが、こちらが郵便受けの中を確認しているところの背後を通過していったりして、なかなか、あいさつできそうなタイミングで人と出くわさない。また、こちらがあいさつしても、半分ぐらいの割合で無視される。

そんな風に今日の朝も、郵便受けの中を確認していると、背後をエレベーターから降りてきた人が、めずらしく向こうからあいさつしてきた。

こういう時こそ、すかさず、こちらもあいさつを返しておかないと、僕も無視された時は悔しいからな、と思い、「おはようございます。」と、後ろを振り返りながら言った。

スーツが似合う体育会系のガッチリとした、年の頃40代ぐらいの男性と、一瞬、目が合い、そのまま男性は、オートロックの自動ドアの向こうへ歩いていった。

やっぱり、あいさつは気分がいい。