太田順一さんの腰の低さ。

確か奈良だったと思うが、関西に、太田順一さんという写真家、というよりはフォトジャーナリストがいる。

代表作に、「女たちの猪飼野」、「大阪ウチナーンチュ」、という写真と文章で構成されているドキュメンタリー作品があり、僕の通っていた写真学校の先輩にもあたる。

その太田さんが今朝、NHKの、昨今取り沙汰されている救急医療に関するレポートの中、出ていた。

奈良の大淀町では一昨年、出産を控えた妊婦さんが脳内出血で亡くなられた件が医療ミスではないか、ということで、裁判で係争中であるが、それより先の今から20年ぐらい前、太田さん自身も生まれて間もないお子さんを救急医療の際のミスが原因で、重い後遺症が残り2年後に亡くされている。

その後、太田さんは、同じように裁判を通じて、その原因を明らかにすると同時に、再発防止への働きかけなどをしている。そういう体験を元に、昨今の同じような体験をされている方へのアドバイスをしている人として紹介されていた。

結果的には、同じようなことが起きてしまっているが、太田さんはあきらめていない。

そんな太田さんであるが、かなり昔、2度ほどお会いしたことがある。

偉そうぶることもなく、誰にでも非常に腰の低い方である。もちろん、当時、写真を志していた、しょぼい僕にも同じように腰が低かった。

しばらくして、2回目にお会いした時も、ちゃんと覚えていただいていて、若い僕はかなり感激したことを覚えている。

そんな風に、本当のことを語る人は偉そうぶらない。そして、普段の僕らの生活と同じように普通の人達に溶け込んでいる。

実は、もう一回、お会いしている。お会いした、というよりは、2年ぐらい前に地下鉄四ツ橋線のなんば駅の改札近くで、すれ違っただけなのだが、一瞬わからず、でも、持っていた三脚で確証に変わったわけだが、それぐらい、溶け込んでいるのだ。

まぁ、最初から太田さんだとわかったとしても、長らくお会いしていなかったので、今度こそ覚えられていないだろうけどねw。

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