昨日、ご存知のとおり、ホリエモンこと堀江ライブドア社長が逮捕された。
感想というか思ったのは、「ちょっと早かったなぁ」というぐらいで、基本的には、「実体のない社長。」という印象があったので、いまさら、そんなに感想はない。
ここでいう実体とは、単なる目で見えるものではなく、逆に目に見えない人間としての深み・質といったようなことで、言葉でも言いあらわしにくい方の実体のことだ。
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33歳にして、あれほど大きな会社の社長をやっていて、彼には、今ハヤリの言葉で言わせてもらうならば「オーラ」を感じない。その表情、目つきは非常に漫然としていて、世の中にいる「社長」としての格を感じない。
まさに、その部分に疑念を感じるか、親しみを感じるかで世の中の評価は分かれた。
僕は、もちろん前者の方であるが、何よりも彼の胡散くささがぬぐい切れない思いがあったからだ。
だから、2004年に彼が近鉄バファローズを買収しようとしていたとき、あまり良い印象を持たなかったし、当時のブログ上でもあまり彼とライブドアのことには触れないようにしていた。
今思うに、このときもライブドアから「買収する」の報道発表があってから、近鉄・オリックス側から「既に断っている」との発表があったところを見ると、今回問題になっている手法と同じような、なんらかの株価操作の思惑があったのではないかと思われる。そして、その思惑が事実であれば、彼は、プロ野球を救うどころか冒涜しようとしていたとも言える。
そして、一連の動きは彼自身も大阪ドームに足を運ぶなどして、自ら関わっていたことは動かしがたい事実なのだから、いまさら、「身に覚えがないです」では誰も納得しないだろう。
人間、いつの時代も、目には見えない積み重ねを、いかに若いうちにできるだけたくさんしておくか。
最近、特にそんなふうに思っている。
と言いつつ、実は僕自身もまだまだである。(耳が痛い…。)