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安倍元首相銃撃事件から見えてくること。その4。

2022年08月13日 23時59分59秒 | 社会・経済
その3からのつづきです。

前回の記事の中で「当日の現場についてもいろいろと触れたいこと」がある旨を書きましたが、今回はそれについて書きます。

それは、この件に関して話の本質からおもいっきり離れることなのですが、事件発生当時(もしくは直前)のマスコミのことです。

実は個人的に警備体制が疎かだったと同時にマスコミの取材体制も警備同様疎かだったように思っています。(本当にどうでもいいことですし、もちろん警備体制が疎かだったことのほうが非常に問題なんですが)

そもそもマスコミは現場で何が起こるかわからないという前提で準備をしてもいいと思うのですが、ここ数十年はネタの重要度(扱い)で取材体制や時間やコストのかけ方を変えてきます。

今回で言えば、選挙中に「奈良に安倍元首相が候補者の応援演説に来た」ぐらいで終わる程度のネタで、何か安倍元首相が注目発言や問題発言をすればそれなりに取り上げるネタだったでしょうから、マスコミによっては共同通信の記事を使うだけのつもりでいたところもあったかもしれません。

実際、各社どのような取材体制だったのか、まだ全部を把握しきれていませんが、だいたいのマスコミで「記者カメ」(取材する記者が写真もしくは動画も撮る)だったのではないでしょうか。

これまでの報道を総合すると、
まず、NHKは奈良放送局(?)の女性記者がビデオカメラを回していたようです。
あと、新聞社でカメラマンを出していたのは朝日新聞だけだったようなのと、読売新聞が女性記者がカメラを持っているところはYouTubeの動画で確認できます。
このほかのマスコミは不明ですが、テレビ局は各社その場に居合わせた聴衆から提供してもらった動画を使用の模様。
犯人が取り押さえられようとしている瞬間の写真は朝日新聞。
犯人が地面に取り押さえられている写真と安倍さんが地面に横たわり処置を受けている銃撃直後の写真は共同通信。
ただし、共同通信の写真は現場にいた聴衆から提供を受けたものである可能性もあるため、実際に共同通信がもともと取材を出していたかどうかも含めて、共同通信の記者あるいはカメラマンが撮影したものかは不明です。

NHKの女性記者に関しては、事件発生直後の動画に記者自身が奈良放送局の上司(デスク?)に状況を報告している音声がそのまま入っているものが事件発生後にそのまま報じられているものを見ていて、現場の生々しさがすごく伝わってきました。(なかなかな冷静さでした。できる記者ですね。)

それだけマスコミも各社取材体制が疎かで、当時現場では、

聴衆も、
マスコミも、
警察などの警備関係者も、

安倍元首相の演説、その一点に集中してしまっていたことが推測できるわけで、そこにもし別の事実があるならばそれを見ていた人物がいる可能性は残念ながら非常に低いと言わざるを得ないのです。

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