はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

芦生の森へ(トロッコ軌道に沿って)

2015-11-04 12:35:01 | 山歩き
芦生(あしゅう)は京都府の最奥にある、秘境といってもいいところです。京都大学芦生研究林として管理されているので、手つかずの自然が残されているところです。ここを流れる美山川は、由良川の源流でもあり、その上流は分水嶺の三国峠に達しています。


12年ぶりに訪れた芦生ですが、それ以前は10年近くヤマメ釣りに通っていた懐かしいところです。今回は釣り目的ではなく、写真を目的に出かけたのですが、お日さんがお隠れになることが多く(日本海気候です)光と影の芸術は、満足のいくものにはなりませんでした。(それでも写真を載せますが…)今回の主役はトロッコ軌道です。

大阪から地道で3時間、京大芦生研究林に到着です。ゲートで入山届けを提出して、トロッコ軌道に沿って入山です。


さあ、トロッコ軌道を進んで行きましょう。トロッコが走るところなので平坦な道です。残念ながら?トロッコは走ってこないので安心して歩けます。(時々、森林維持のため走ることもあるそうです)枕木につまずかないように気を付けて歩きます。


左側が美山川です。軌道は川の流れに沿って造られています。今回は小ヨモギ谷の小屋をめざします。


ヤマメ釣りに来ていた頃は、ゲートから3時間あまり歩いた七瀬谷まで歩き、そこから竿を出して釣り上がっていました。きれいな天然のヤマメが釣れたものです。春の解禁のころは、まだ雪が多くて奥まで入れなかったことも度々です。


トロッコ軌道の周辺の木々は植林された杉林が多いですが、斜面を見上げると深い森が続いています。赤く染まる木々は少ないですが、ところどころにあって楽しませてくれます。


文化の日だったので、たくさんのハイカーが訪れているのかと思っていましたが、出会ったのは6組ほどのグループでした。(帰りに通った、美山の「かやぶきの里」は大にぎわいでしたが)


時々、日差しがあるのですが長く続きません。撮影しながらのゆっくりとしたハイキングです。ハイキングというよりは散策といったほうがいいでしょう。


トロッコ軌道も灰野という所をすぎたあたりから、線路も朽ちたようになってきます。(灰野には昔、集落があったそうです)


のんびりとした時間が流れていきます。聞こえるのは瀬の音だけです。


雨上がりの森の中にいます。つづく。










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