先日の「六甲山へハイキング」で、最高峰にあった一等三角点のことを書きました。その手前のりっぱなモニュメントが目立つので、それを一等三角点と間違われる人もいるかもしれません。(一等三角点は一辺が18センチ角の標石です。本来、地上に出ている部分が全体の約4分の1なのですが、六甲山のはちょと埋まりすぎですね。)
(六甲山頂上にある一等三角点。標識の右の出っ張り)
ところで、三角点って何でしょう?三角点とは、三角測量をおこなうとき、地表に埋定された基準点のことをいいます。三角点には、一等から四等までの4種類があります。三角点の数は、全国に10万点以上あり、そのうち一等三角点は、974点あるそうです。一等三角点だからといって富士山の頂上にあるわけではありません。あくまでも、見晴らしの良い所にあるので、山の頂上にあるわけでもありません。富士山の頂上に一等三角点がないのは、隣接する一等三角点から見えにくかったからです。(富士山の頂上にあるのは二等三角点です。)
2009年に「劔岳<点の記>」という映画が公開されました。新田次郎さんの小説を映画化したものです。(もう6年になるんですね。)この映画(小説)は、明治時代に参謀本部陸地測量部が剣岳に初登頂し、三角点をたてるまでの様子を描いたものです。当時、劔岳は登頂不可能な山と考えられていました。そして、苦労の末なんとか頂上にたどり着いたのですが(明治40年:1907年)、そこで発見された物は、奈良時代から平安時代にかけての(時代が定まっていません。)修験者の錫杖の頭だったのです。
その時の陸地測量部は、三角点標石(60キロほどあります。)は埋設できずに、木材1本を針金で支えた、臨時の四等三角点を設置したのみでした。そのため残念ながら「点の記」には記録は残っていません。「点の記」というのは、一等から三等までの三角点設定の記録で、明治21年以来の記録は今も国土地理院に残されています。
現在、劔岳山頂にある三等三角点は、陸地測量部の登頂から100年後の2007年に、それを記念して設置されたものです。
劔岳には、その2007年の夏に登りましたが、今まで登った山で一番こわい山でした。
(別山乗越から望む劔岳 2007.8.25)
(六甲山頂上にある一等三角点。標識の右の出っ張り)
ところで、三角点って何でしょう?三角点とは、三角測量をおこなうとき、地表に埋定された基準点のことをいいます。三角点には、一等から四等までの4種類があります。三角点の数は、全国に10万点以上あり、そのうち一等三角点は、974点あるそうです。一等三角点だからといって富士山の頂上にあるわけではありません。あくまでも、見晴らしの良い所にあるので、山の頂上にあるわけでもありません。富士山の頂上に一等三角点がないのは、隣接する一等三角点から見えにくかったからです。(富士山の頂上にあるのは二等三角点です。)
2009年に「劔岳<点の記>」という映画が公開されました。新田次郎さんの小説を映画化したものです。(もう6年になるんですね。)この映画(小説)は、明治時代に参謀本部陸地測量部が剣岳に初登頂し、三角点をたてるまでの様子を描いたものです。当時、劔岳は登頂不可能な山と考えられていました。そして、苦労の末なんとか頂上にたどり着いたのですが(明治40年:1907年)、そこで発見された物は、奈良時代から平安時代にかけての(時代が定まっていません。)修験者の錫杖の頭だったのです。
その時の陸地測量部は、三角点標石(60キロほどあります。)は埋設できずに、木材1本を針金で支えた、臨時の四等三角点を設置したのみでした。そのため残念ながら「点の記」には記録は残っていません。「点の記」というのは、一等から三等までの三角点設定の記録で、明治21年以来の記録は今も国土地理院に残されています。
現在、劔岳山頂にある三等三角点は、陸地測量部の登頂から100年後の2007年に、それを記念して設置されたものです。
劔岳には、その2007年の夏に登りましたが、今まで登った山で一番こわい山でした。
(別山乗越から望む劔岳 2007.8.25)