12月31日(日)
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初詣というと、大晦日の夜から有名な神社や寺院に出向き、除夜の鐘を聞きながら参拝するのが普通になってきていますが、本来は、元旦の朝汲んだ若水で身を清めてから、三が日のうちに、歳徳神がやってくる方角の恵方にあたる社寺に参詣しました。 初詣のことを「恵方参り」ともいいます。恵方は毎年、干支の組み合わせによって決められますので、暦を調べればわかります。 ですが、本来は「○○をお願いします…」ではなく、神前にて一年の誓いを立てる事が主旨だったのだそうです。
例えば「仕事がうまくいきますように」ではなく 「仕事がうまくいくように頑張りますのでお守りください」とあくまでも「自分が動く」ことを中心にして、それをお守りいただくというのが正しい姿です。 |
二礼二拍一礼が参拝の作法 |
初詣そのものが新しい年を迎えるけじめですので、参拝の作法もきちんとしましょう。 まず御手洗(みたらし)<手水舎>の手水で身を浄めます。 |
手と口のすすぎ方 ![]() |
それから賽銭(さいせん)を賽銭箱に納めて、右手で鈴を鳴らします。 |
参拝のしかた ![]() |
まず、二度礼をしてから拍手を二度鳴らし、さらに深く一礼をする。なお、拍手を「柏手」と書くのは「拍」を「柏」と誤用したためという説が有力です。 |
【年始回り】 |
元旦は避けて午後明るいうちに |
年始回りは、実家、本家、親類、仲人、日頃世話になっている人のはか、会社の上司、恩師、先輩などの自宅を直接訪問するわけですが、暮れのうちに先方の都合をできたら聞いておきます。 また、正月の午前中くらいゆっくりしたいのが人情ですので、二日以降の午後、昼食を外して、明るいうちに訪れるのがエチケットです。松の内(七日まで)にすませることです。 本来は、ご主人を玄関先に呼び出すのは失礼とされていましたが、今ではごく普通になってきています。強く上がるようにすすめられましたら、早めに切り上げるようにします。 |
服装は略礼装で |
新しい年のけじめの挨拶ですので、ある程度改まった服装にするのがエチケットで、略式礼装にします。 最近は、和服姿が激減しているようですが、日本人が一番美しく品格と自信を持って装うにはやはり、和服が一番でしょう。ただ、問題は、着付けと後の始末でしょうか。独りでは帯が結べない人が多い。それに、万一食べこぼしやシミをつくると、メンテナンスが大変ですね。 最近は、男性も女性も、晴れ着と普段着の区別も、仕事着作業着、くつろぎや運動着、改まった場所や冠婚葬祭での装いのありかたも、あまり区別しない人が増えてきて、いつも、気楽にカジュアルを好む人もいるようですが、子どもたちには、やはりその場に相応しいTPOをわきまえた服装や相手に不快感や失礼な感情を与えない配慮が必要と 機会をとらえて礼儀作法のお手本を示し、日本の伝統や文化を教えなくてはなりません。 |
年賀の品は手拭い、石鹸など |
年始回りには年賀の品を持参します。歳暮れに贈った人には年賀はいらないことになっていますが、手ぶらで訪れるのも気がひけるし、年の始めの縁起物として「お年賀」を持参したほうが無難かもしれません。 お年賀の品は、手拭い、石鹸、のり、果物、菓子折、葉書、酒類など、手軽な実用的なもので、のし紙に包んで「年賀」と表書きをします。 |
年始客を迎える準備 |
家によっては、多数の年始客が訪れる場合があります。そんなとき、玄関先の内か外に、訪問客が手荷物を置ける台を設けて、訪問客の名刺を受ける小盆をのせた式台を用意します。 もっとも、道路交通法が改正になり、飲酒運転には、厳しい処罰が科せられますので、無理に勧めたりせず、控えてワンカップ式の物を準備し、持ち帰って貰うのも宜しいかもしれません。 |
お年玉は中学生まで |
お年玉は子どもが対象になります。十四~十五歳の中学生までを対象に考えればいいでしょう。 自分の子どもをはじめ親類の子ども、日頃から親しい間柄の家庭の子どもなどで、最近は、年始回りの家や先輩の子どもなどにも贈るようになっていますが、本来、お年玉は目上の人が目下の者に渡すもので、相手の家庭の考え方次第では失礼になるかもしれません。ご用心を。 九州大谷短大の山田真理子教授は、お年玉の目安として、数年前にご講演のなかでも、ご著書にも 「百円×年齢」説を教えてくださっています。 (5才なら五百円、10才なら千円、15才なら1500円程度) |
「おめでとう」は十五日まで |
松の内に知人に会いましたら、新年の挨拶を交わしますが、それも一月十五日を一応の目安にします。いつまでも「おめでとう」では場違いです。十五日以後、一月いっぱいは、「本年もよろしく」程度の挨拶にします。
我が家の「おせち」や「お雑煮」の準備にとりかからなくては… 娘二人が、手伝いしてくれ、もう、すっかり要領を覚えて テキパキ段取り良く進むようになったので、大助かり。 特に、パリ留学で、益々料理の腕も上げて帰国したばかりの次女は、 手際よく、調理が大好きで、野菜の扱いや味付けが得意なので 有り難い
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