令和3年8月17日(火)時々
これほど胸に突き刺さる痛みを覚えることはありません。
先月、7月29日のことでした。
まさか???絶対に有り得ない!!!
炎天下のバスの中、シミュレーションの結果、気温は50℃近くに達していた。
以下、朝日新聞より
園バスで死亡「どんなに暑かったか」
とうまくんの母がコメント
福岡県中間市の双葉保育園で倉掛冬生(とうま)ちゃん(5)が、登園時に乗ったバスに取り残されて
熱中症で死亡した事故で、冬生ちゃんの母親が17日、代理人の弁護士を通じてコメントを公表した。
「なぜ、冬生があんなに苦しい思いをして、たった5年で命を絶たれないといけないのでしょうか」
「冬生にもう一度会いたいという気持ちでいっぱいです」などと胸中を明かした。
【画像】8時バス乗車→17時過ぎに発見 園児が死亡するまでの経過
母親によると、事故が起きた7月29日の朝、園バスに乗る冬生ちゃんを見送った。
冬生ちゃんは園長に「おはようございます」とあいさつし、「行ってきます」と笑顔で手を振ってバスに乗り込んだが、「まさかこれが冬生の元気な姿を見る最後になるなんて思いもしませんでした」。
帰りの時間、迎えた園バスから冬生ちゃんは降りてこなかった。その直後、警察から電話がかかってきた。「家で待っていてください」と言われたが、嫌な予感がしていても立ってもいられず、園へと走った。そこから向かった病院で、冬生ちゃんは心臓マッサージを受けていた。だが、息を吹き返すことはなかったという。
「1人閉じ込められたバスの中で、どんなに苦しかったか、どんなに暑かったか、どんなに寂しかったか、どんなに怖かったかと思うと、胸が張り裂けそうになります」「お母さんが助けてあげられなくてごめんなさい」と自身をさいなむ気持ちもつづっている。
冬生ちゃんは心優しく、花が好きだった。道端の花を摘んできて、「ママ大好き」とくれた。「僕がママを守ってあげるからね」と言ってくれることもあったという。
福岡県警は業務上過失致死の疑いで調べている。
冬生ちゃんの母親は、報道機関からの取材申し入れに答える形でコメントを出した。(佐々木亮)
■「今はただ会いたい」 母親のコメント全文
私は、令和3年7月29日に突然の死を迎えた倉掛冬生(とうま)の母です。
あれから3週間近くが経ちますが、最愛の息子の冬生を失った悲しみは日に日に募る一方で、今でも冬生がいなくなった現実を受け容(い)れることができません。毎朝、冬生が「おはよう。」と元気に起きてくるのではないかと思ってしまいます。
今もなお全く心の整理がついておりませんが、事件後マスコミの方々から何度も取材の申し入れをいただいておりますので、今回、弁護士さんを通じてコメントという形でお答えさせていただきたいと思います。
あの日の朝、私は冬生のお兄ちゃんと一緒に冬生の見送りに出ました。園長先生がお迎えバスの運転席から降りてスライドドアのほうに回ってきて、冬生の手を消毒してバスの中へ誘導していました。冬生は園長先生に「おはようございます。」と元気に挨拶(あいさつ)をし、私たちに「行ってきます。」と笑顔で手を振ってお迎えバスに乗り込みました。まさかこれが冬生の元気な姿を見る最後になるなんて思いもしませんでした。
帰りの時間になり、私はいつものように冬生がバスから降りてくるのを待っていましたが、冬生は降りて来ませんでした。そして、担任の先生が「今日は冬生君、来ていませんよ。」と言ってきましたので、私は「いや、行きました。」と伝えました。担任の先生は携帯電話で園に連絡しているようでしたが、他の子もいましたのでそのままバスは行ってしまいました。
そうしたところ、10分もなかったと思いますが、警察の方から電話がかかってきて「家で待っていてください。」と言われました。私は、嫌な予感がして居ても立ってもいられず、双葉保育園へ走っていきました。
保育園に着くと警察の方が来ており、冬生は既に救急車で運ばれていました。
そして、園長先生が出てきて「ごめんね。バスの中に寝てたの気付かんやった。」と言われました。私には、園長先生が特にうろたえるでもなく平然と言っているように感じられました。
私が病院に着いたとき、お医者様が冬生の心臓マッサージをしておられました。私はパニックになりお医者様に「冬生を助けてください。」と泣き叫んですがりましたが、冬生が息を吹き返すことはありませんでした。冬生は、いつもの明るい表情とは程遠く、とても苦しく辛そうな顔をしていました。
なぜこのようなことになってしまったのか、とても理解が追い付きません。
双葉保育園へ預けてしまった私がいけなかったのだと考えてしまいます。
冬生が1人閉じ込められたバスの中で、どんなに苦しかったか、どんなに暑かったか、どんなに寂しかったか、どんなに怖かったかと思うと、胸が張り裂けそうになります。とても言葉では言い表せません。冬生には、お母さんが助けてあげられなくてごめんなさい、お母さんが双葉保育園のバスに乗せてしまってごめんなさい、幸せな人生を送らせてあげられなくてごめんなさい、と謝っても謝りきれません。
双葉保育園で冬生が初めて1度だけ帽子を忘れたときに廊下に立たされていたことがありました。また、冬生は私に何度か「園長先生に気に入られるようにしなきゃ。」と言っていました。幼い子供がこのように気を遣っていて、おかしいなと感じていました。それなのに私が冬生を転園させてあげられませんでした。今はそのことをとてもとても後悔しています。
冬生は本当に心優しく、お花が大好きな子でした。私によく、道端に咲いているお花を摘んできて「ママ大好き。」と言ってお花をくれました。「僕がママを守ってあげるからね。」と言ってくれることもありました。
なぜ、冬生があんなに苦しい思いをして、たった5年で命を絶たれないといけないのでしょうか。
叶(かな)わぬこととはいえ、今はただ、冬生に戻ってきてほしい、冬生にもう一度会いたいという気持ちでいっぱいです。 R3・8・16 倉掛冬生 母
朝日新聞社
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扉が開かない、窓も開かない、
大声で助けを呼んでもダメ、
誰かに気付いてもらうには、
クラクションを鳴らす!!!
命が助かるようにその方法を教えておきましょう。
涙を禁じ得ませんが、他人ごとではなく、貴重な教訓にして、
今後このような杜撰な 子どもへの接し方で
命を落とす悲劇が二度と起こらないように
痛恨の思いで、
全国の幼児教育に携わる保育者の皆様に、
また悲痛な気持ちになった保護者の皆様へ
他山の石として
改めて安全点検を念入りにして、
敢えて ここに お知らせさせて頂きます。
倉掛冬生くんの ご冥福を
心からお祈り致します。 合掌