平成20年9月20日(土)昨夜遅く有明の月が見られました。
http://www.lunarembassy.jp/meigetu/fun02.html
台風13号は、宮崎県に大雨を降らせて、四国沖から東海沖へ向かいました。
午前10時受付開始、10時半~リズム遊びの公開保育を実施しました。
当園独特の感性を高める「リズムゲーム」を
初めて体験した親子は、
子「おもしろかった!」
子「たのしかった!」
父「幼稚園での情操教育の一端、土台作りの大事さがわかりました。」
祖父「このリズム遊びはメタボ対策にもよさそう。」
母「子どもと一緒に 家でもリズム遊びのゲームをしたい。」
祖母「スキンシップして、親子共々ストレス解消にもよさそうですね~」
など 色々と 感想を話していました。
指導してくださったエキスパートティーチャー
『ゴリラせんせい』ことF先生は汗かきの暑がりや。
汗だくで、未入園の2歳の子ども達にもわかりやすく
3歳以上の在園児にも集中できるような
素晴らしい導入部分の一工夫の遊びをご紹介!
満3歳児も集中しあっと言う間の1時間でした。
終了後には、ゴリラ先生と、一緒に 昼食をいただきながら
今日の公開保育の反響は?とか
最近の子どもをめぐる世相の話、また
(金融危機!政治家や大相撲、小学1年生の殺人事件?汚染米!環境問題…)
にも言及し、回りの状況の変化にも 非常に敏感なゴリラ先生は、
小説家 司馬遼太郎さん(1923~1996年) の『十六の話』から
「二十一世紀に生きる君たちへ(小学国語6年下)」
を話題に、あの素晴らしい名文を 最後には私に一冊くださいました。
それで、おかげさまで久し振りに読み返し 想起して噛み締めています。
『十六の話』 司馬遼太郎 中央公論社
1993年10月初版 1300円
ISBN4-12-002251-X
(帯)
『歴史から学んだ人間の生き方の基本的なことども 』
を豊かに伝える司馬遼太郎の最新文集
(目次)
・文学から見た日本歴史 ・・・英国ケンブリッジで開催された英国日本学研究会に於ける講演
・開高健への弔辞・・・文学界1990年3月号
・アラベスク ・・・井筒俊彦氏を悼む・・・中央公論 1993年3月号
・『古代史』と身辺雑話・・・日本の古代別巻
・華厳をめぐる話・・・・・・・井上博道 撮影”東大寺”中央公論社
・叡山美術の展開・・・・・不動明王にふれつつ
・山片ばん桃のこと
・幕末における近代思想
・ある情熱
・カイリン丸誕生の地
・大阪の原形・・・・日本におけるもっとも市民的な都市
・訴えるべき相手がないまま
・樹木と人
・なによりも国語
・洪庵のたいまつ・・・小学国語5年下
・二十一世紀に生きる君たちへ・・・小学国語6年下
司馬さん最晩年の作品群です。
司馬さんは、まっすぐなところがとても好感が持て尊敬できます。
この本は日本の歴史を文学の切り口から異国の人に語り始め、
漱石で締めくくり、最後は子ども達に語ることで、
謂わば丁度彼の「遺言」として残して 直後に ご他界されました。
大阪外大の蒙古語科出身の彼は、風の如く爽やかなモンゴルの人々と
貧乏だが清廉潔白な日本人を愛してやまない人とも言われていました。
その最後の『二十一世紀に生きる君たちへ』は、
小渕総理大臣が平成11年1月19日、第145回国会の開会に当たって、
引用なさいました。 当時、小渕総理大臣は、
「司馬遼太郎氏が説(と)かれたように、未来の担(にな)い手が『たのもしい人格をもち、自分に厳(きび)しく、相手にはやさしい自己』をもつ人間に育つ環境を作っていく…」と演説。
故・小渕総理は、「竜馬がゆく」などの歴史小説を書いた小説家司馬さんを尊敬し、司馬さんの作品の大ファンでした。
司馬遼太郎さんの「二十一世紀に生きる君たちへ」という文章、これはもともと小学校六年生の国語の教科書のために書いたものです。
この文章は、21世紀に活躍する小学生たちに向けて、
「どのような人間になってほしいか」を伝えた、
司馬さんからのすばらしいメッセージです。
著作権の問題がありますが、是非とも一人でも多くの方々に読んでいただきたいと願います。『十六の話』 の最後の文です。↓司馬さんの全文紹介します。