やまめの庭つくり

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

まずは東福寺から.

2012-11-06 | 京都庭園紀行
今日から少しずつですが,京都で見てきた庭園について記録していこうと思います.

まず,初日は予定通り京都駅から東福寺駅に移動して東福寺へ.

やはり,重森三玲の代表作,方丈庭は見ておくべきでしょう・・・ということで.

ところが,そこにたどり着くまでに数多くの塔頭の中からいくつかの庭園を見ることに.

まず,芬陀院の方丈南庭,雪舟が1460-1466年に作庭したとされる,鶴亀の庭.



拝観料を支払うとフリーで見学.雨のためほとんど誰もいないお寺の中を静かに歩き回りました.



所々,障子を開けて庭を眺められるようになっています.



右が亀島で,左が折り鶴を表現しているそうです.

静かな,雨の降る庭園をゆったり座って見ていると本当に時間の感覚がなくなっていきます.

雨のお陰で苔の緑がしっとりと美しく,目にしみいるようでした.


雪舟が亀島を作った晩に石組みの亀が這い回っていて不安になった和尚の依頼を受けて亀の甲に大きな石を載せて抑え,以後動かなくなったという伝説があるそうです.



2度の火災と長い歳月で荒廃していたのですが,1939年に重森三玲が復元修理したそうです.

東庭は,その重森三玲作の鶴亀の庭でした.



重森三玲のイメージとは異なる,抑えた表現の石組みに見えましたが,どうでしょうか.

それにしても,樹木の刈り込みや剪定のやり方が丸やら四角やらで石組みの雰囲気と合っていないような気がするのですが・・・



東庭の向こうには茶関白といわれたお茶好きの一条恵観公がお茶を楽しんだという図南亭(1969年復元).

狭くてほの暗いお茶室にも入って,丸窓から庭を見ました.

光に透ける障子と緑の組み合わせが良いですね.



当時の崩家形燈籠と曲玉の手水鉢.



こんな感じで廻っていたのでなかなかすべてを書き終わるのには時間がかかりそうです~yellow22symbol6



京都で行ったところ

2012-11-03 | 京都庭園紀行
なかなか写真を整理する時間がないので,とりあえず,京都でどこに行って何をしてきたのか,羅列しておこうと思います.

効率よく,近くの場所を廻る・・・それが秘訣だと色々な人に教わりましたが,時間の都合,天気の都合,色々な都合により,効率的な見学コースではなくなった可能性大.

でも,羅列します

1日目(10/28).本降りの雨.
東福寺(光明院,普門院,霊雲院,芬陀院,方丈庭,通天橋)→あじき路地(清水五条)→近くで昼食→大徳寺(龍源院,瑞峯院,大仙院) 夜,高台寺のライトアップに向かうも,雷で途中断念→ホテルの居酒屋で夕食

2日目(10/29).くもり.
桂離宮→嵐山で昼食→天龍寺(宝厳院,方丈庭園,弘源寺)→大河内山荘祇王寺→東山三条の坪田金物店で買い物→長楽館でティータイム→高台寺(ライトアップ)→夕食コンビニ

3日目(10/30).晴れのちくもり.
修学院離宮永観堂南禅寺(山門,方丈庭園)→抹茶+落雁が昼食代わり→水路閣→琵琶湖疎水に沿って散策→インクライン見学→無鄰菴琵琶湖疎水記念館→夕食京野菜,地元特産の肉などを使ったフレンチ

4日目(10/31)
光悦寺金閣寺(方丈特別公開)→洋食屋さんでランチ→仙洞御所→寺町通り散策→銀閣寺→夕食はデパートのお総菜と銀閣寺参道のおいなりさんを帰りの新幹線でfork


字ばかりで読みづらいかも知れませんね.
すみません


行ってきました,秋の京都

2012-11-02 | 京都庭園紀行
昨日,3泊4日の京都庭園見学から帰ってきました.

初日は雨rainでしたが,朝9時過ぎから早速東福寺へ.

ところが.
色々計画立てて行ったんですが,考えが甘かったということにすぐ気づき,反省.

そう,東福寺といったって,塔頭がたくさんあるのですから1時間や2時間ではまわりきれないということに・・・yellow22ase2

しかも,かなり本降りの雨ということで,これも知らず知らずペースを落とす要因になったのかも知れません.

とにかく,初日は大幅に予定変更,2日目からは修正を加えて何とか計画の7-8割達成というところでしょうか.

お寺や庭園見学だけでなく,グルメやショップ探索なども欲張る予定でしたが,残念なことに,こちらは3割程度の達成率くらいです.

写真は1400枚くらい撮っています.

歩数計で見ると,4日間で約92000歩,歩行距離約46キロ.

よく歩きました.

かなりたくさんの庭園を一度に見たのでどのくらい記憶に残っていてここで紹介できるかわかりませんが,ひとつ確かに言えることは,実際に京都に行って,庭園を見て,座って浸り,歩いてスケールを実感し,庭園の空気を呼吸して,その場の雰囲気を肌が感じる・・・

そんな体験でしか得られないものが確かに存在するということが,改めてわかりました.

やっぱり,写真や本じゃ,伝わらないことがたくさんあるんですね..

そんな当たり前のことが,実際に現地で見るまで,なかなか理解しきれないものです.

過去,修学旅行や旅行で何度か京都に行きましたが,まったく視野に入っていなかった有名庭園や,その周囲.

こんな風になっていたんだ・・・と,改めて知ることも多々あり,大変実り多い旅行になりました.

それから,実感したのは,「庭を見て歩くには体力が必要」ということですね.

毎日足が痛くて棒の様でしたが,頑張りました.

明日から徐々に見学したところを紹介していきたいと思いますyellow19







やっと・・・

2012-08-19 | 京都庭園紀行
造園の勉強をするために専門学校に通いはじめた日から早7年目.

10月末に京都庭園巡りをしてくることになりました.



2008年くらいに京都に行かなければ!と思ったのですが,何となく行っても何を見たらいいのかわからない気がして,今まで決心がつきませんでした.

庭園と言ったらやはり京都のお庭を実際にこの目で見ておかなければいけないのでは,という焦りのようなものだけを抱えていました.

有名なところさえ,しっかり見ていない気がして.

歴史的なこともかなり怪しい感じですし.

ちゃんと「見た」と言えるように.

頭の中にきちんと景色が浮かんでくるように.

もちろん,修学旅行や卒業旅行,出帳や単なる旅行で何度も京都に行ったことはあるのですが,「庭」を見た記憶がほとんどありません.

造園の勉強をした後の自分の目で何か感じられるかどうか.

色々な本を読んだり,人と話すときにも幾度となくそんなことを考える事がありました.

ある人が,「ネコもしゃくしも京都,京都って・・・.東京にだって素晴らしい庭園がたくさんあるんですよ.京都なんてそんなにいいと思いません.」と,言っていました.

確かに関東にも庭園はたくさんありますが,このような発言は,色々な庭園をたくさん,しっかり見たことのある人が言える言葉ですよね.

やまめのレベルだと,京都も東京もありません.

両方とも,それ以外のところも,まずしっかり知らなければ,と考えています.

卒業してから毎年自分探しをしているような気もしますが,学生の時と比べると少しは成長したかもしれない目で,「感じる」ことができるのか・・・・

まずは下調べをしっかりして自分の引き出しを増やすために頑張りたいと思いますkirakira2