晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
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伊勢にたたずむ王朝浪漫の夢見館「斎王の宮」 11月7日オープン

2009年08月24日 | 日記
三重県伊勢市に新しくオープンする旅館『斎王の宮』が11月7日にお披露目されます。

平安の王朝浪漫を堪能できる、客室露天風呂付き旅館だそうで、伊勢の斎宮と斎王に興味がある一人として、ものすごーく心惹かれます。

伊勢神宮参拝はまだ人生においてしたことがなく、伊勢斎宮跡(斎宮歴史博物館)には一度しか訪ねたことがありません。

いつか泊まってみたいものです。




 『源氏物語』に登場する伊勢の斎王

斎王=天皇に代わって伊勢神宮に仕える未婚の皇族女性。斎宮とも呼ばれました。
斎宮=斎王の住居と斎王に関わる役所全般。


『源氏物語』では光源氏が愛した女性のひとりに六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)がいます。
六条御息所は亡くなった皇太子との間に、姫宮を産んでいました。
姫宮は朱雀帝即位の際に伊勢神宮に仕える斎王(斎宮)となり、伊勢に下ることになります。
六条御息所は、娘の斎王とともに伊勢へ下るのでした。

親が娘である斎王に付き添って伊勢へ下る先例はない、と物語で記されてます。

京に戻った前斎王(斎宮)は母の六条御息所の死後、光源氏の養女として冷泉帝の後宮に入内しのちに中宮(皇后)となります。
彼女は秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)の名で知られます。






『源氏物語』にみられる六条御息所と斎宮女御(秋好中宮)の逸話は、実在した、徽子女王と規子内親王がモデルになっているといわれています。



 モデルとなった徽子女王と規子内親王は母娘2代で斎王をつとめました。
※母娘2代で斎王(斎宮)をつとめることは極めて稀です。

徽子女王は斎宮退下後、村上天皇へ入内し、規子内親王を出産。
内裏の承香殿(しょうきょうでん)を賜ったことから承香女御と呼ばれ、前斎宮であることから斎宮女御とも呼ばれています。






やがて成長した娘の規子内親王も伊勢斎王(斎宮)となります。
徽子女王は先例に反して、娘の規子内親王とともに伊勢へ下ったのでした。


“先例に反して娘とともに伊勢へ下った”という点において、徽子女王と六条御息所は似ているといえるのでしょうね。


徽子女王⇔『源氏物語』の六条御息所
規子内親王⇔『源氏物語』の六条御息所の娘




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