晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
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「暴れん坊少納言」5巻 かかし朝浩

2009年09月02日 | 本・漫画
画像は滋賀県大津市の逢坂山関跡の碑です。
石碑の西隣りは今年の春、公園として整備されました。





昨日買った「暴れん坊少納言」(5) (ガムコミックスプラス)を繰り返し読んでいます。

一条天皇と皇后・定子との間に生まれた脩子内親王(しゅうしないしんのう)が、主人公の諾子(なぎこ=清少納言)に懐いていて可愛いです。

一条天皇の第一皇子となる敦康親王(あつやすしんのう)は産まれたてほやほやの赤ちゃん。

脩子内親王が諾子のせいで「虫めずる姫君」にならないか心配です。(笑)


そして、中宮彰子が身体も心も成長してきて、一条天皇とのファーストコンタクト(?)もあり今後が楽しみです。
道長に振り回されずに幸せになって欲しいですね。


「暴れん坊少納言」の藤原道長は、皇子誕生祈願に金峯山(きんぷせん)詣でをするタイプとは思えませんが、今後の動きが気になります。


初登場!能書家で知られる藤原行成(ゆきなり)のキャラクターがまた強烈でした
一見、ヤンキーっぽいのですが、実にいいひとです☆

今回、百人一首に収められている清少納言の歌として有名な

「夜をこめて鶏の空音ははかるとも 世に逢坂の関は許さじ」

が登場しました。

待っていましたーって感じです。


今回、5巻を読んでいて初めて気がついたのが、藤原香子(たかこ=紫式部)が左利きということ。
気づくのが遅いかな。

天才は左利きが多いなんて俗説がありますが、どうなんでしょ。

香子【まじめタイプ】と和泉式部【楽天家タイプ】もそれぞれに魅力的で好きです。

定子の兄である伊周(これちか)の“貴公子っぷり”も拝めましたし、今回も面白かったです。


作者である かかし朝浩さんが史実を咀嚼した上で物語を構成される力は素晴らしいと思います。
読者を物語の世界観にひきこむのもお上手だと拝察しております。
(゜_゜)(。_。)(゜_゜)(。_。) ウンウン


刻々と史実での定子の死期は近づいているものの、漫画の中では明るく賑やかに・・・しかしわずかに影を落としつつ・・・ストーリーが展開しています。

どんな最終話を迎えようとも、一読者として最後までついていきます~





 スケベ。

5巻で官職の説明がありましたね。
諸官司には、上から長官(かみ)・次官(すけ)・判官(じょう)・主典(さかん)の四等官が置かれました。

覚え方は以下のとおり。

おカミは スケべで ジョウじが おサカン
(おかみは スケベで 情事が お盛ん)



5巻で、掌侍(ないしのじょう)の話がありましたが、内侍司(ないしのつかさ)でナンバー3ということになりますね。

1、尚侍(ないしのかみ)・・・家柄よい姫君。皇妃に準ずる。
2、典侍(ないしのすけ)・・・天皇の乳母など。上級女官。
3、掌侍(ないしのじょう)・・・実務担当。「内侍(ないし)」=掌侍を指す。



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