かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

冬の長者ヶ原廃寺跡で思ったこと

2011年11月18日 | 旧ブログ記事(長者ヶ原廃寺跡・衣川関係)
 長者ヶ原廃寺跡の発掘調査が終わって半月が過ぎました。

 それでも毎週、月曜日と金曜日には遺跡に出かけています。

 今まで何度か書きましたが、駐車場に設置しているパンフレットを補充するためです。

 減った数を遺跡にいらっしゃったお客様の人数としています。

 週2回行くのは、週末と平日とで別々に集計するためです。

 こうした作業を3年やっているので、同時期のデータと比較することができます。
  ※その前の3年間はもう少しおおざっぱでした。

 なんて書くと「そんなデータなんて採ってて当たり前じゃない。」という声が聞こえてきそうです。

 kaneurikichiji もそう思います。

 でも、少なくとも長者ヶ原廃寺跡の近くの遺跡でこうしたデータを採っているところはありません。ただ単に聞いたことがないだけかもしれませんが。

 ま、それはともかく今週の月曜から金曜日にいらっしゃったお客様は6名。

 これを多いと思うか少ないと思うかは措くとして、これは去年と全く同じ数です。

 一昨年と昨年とを比べるとお客様の数は減っています。

 これはデータを取り出してからの傾向です。

 解説板をこまめに設置したり、1000年前の築地塀を復元製作したり、ブログで遺跡を紹介したり、月イチ講座をしたりしててこ入れしてきたのですが、一年間のお客様の数は残念ながら減り続けていました。

 が、ここにきてそうした効果が出てきたのか、今年は前年比で横這いもしくは微減となりそうです。

 でも、満足していません。

 いらしていただくお客様の数ではなく、もっと理解しやすく親しみやすい遺跡にできるのではないかと思っているからです。

 冬の間、今年の発掘調査の成果を報告書にまとめながら、すべきことを考え形にしたいと思っています。


今日の長者ヶ原廃寺跡(左)。もみじもすっかり葉が落ちてしまいました。