かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

あったのか、なかったのか、それが問題だ~小山評定跡

2014年08月19日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
帰省中おいしいと親友から教えてもらったラーメン屋に行ったついでに、こんな所に立ち寄ってみました。

 
背後の建物は小山市役所。

小山評定跡(小山市指定史跡)です。

小山評定とは、簡単にいえばこうです。

徳川家康は上杉景勝を攻めにいく途中、石田三成により、自らの拠点のひとつ伏見城を攻撃されます。

その報に接した、家康はどのような対応をすべきかの軍議を開きます。

この軍議が小山評定で、この結果、家康は西国にとって返し、関ヶ原の戦いに臨みます。

つまり、小山評定は家康が天下を握るきっかけになった出来事なのです。

そんな小山評定が行われた場所が小山市指定史跡に指定されているというので、行ったわけなのですが、帰宅して色々と調べると、最近は小山評定そのものは作り話なのではないかという新説が出されて論争になっているようです。

そもそも小山評定があったということを伝える同時代の一次史料、例えば日記や手紙がなく、ずっと後になってから編纂された物語、つまり二次史料でしか確認できないのです。

あったのか、それともなかったのか、それが問題。

どんな風に決着するのか、論争の行方が気になります。
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