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本物と偽物

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昔の同僚のオバサン、どのくらい 昔~し かって言うと20年前だ。 当時ボクはまだ青年で彼女はオバサンだった訳だ。 でも今ではボクがすっかりオジサンだから、彼女はしっかりオバ○サンな訳なんだが(笑)

そんな昔の同僚達とたまたま去年の夏にOB会と称して酒宴に同席させていただいて、その時に昔オバサンだった彼女も来ていた。 そんな中、おらが畑の野菜作りの話で盛り上がり、聞けばオバサンは更に手広く菜園、というか、畑を耕していたりして、20年前では考えられない話に花が咲いた。 「いつか、美味い漬物持ってってやるよ!」

正月5日、ヒマな薪焚亭のチャイムが鳴った。 昔のオバサンは約束を忘れてなかった。 酒が入っていても覚えていたんだからボクなんかよりまだまだ記憶力は大丈夫なようだ(笑) 自慢の自家製漬物を手土産にお茶をすすり、昔話にまたまた花が咲き・・・
こういうお裾分けってのは実に嬉しいね。 近所付き合いは極めて希薄だし、今では滅多なことでなくなっちまった。 経済恐慌、不況の折だ、こういう時こそ昔の日本を思い出して欲しい。 この苦境を機に人との繋がり、助け合いの精神ってのが蘇って欲しいものだと切に思う。

オバサンのおかげで本物の沢庵ってのを久々にいただいた。 干した大根そのまんまの色だ。 いかにもの鮮やかなインチキカラーじゃない。

偽物といえば、昨年は毒物や食品偽装でずいぶん騒いだんだが、今度はアルミサッシまでもが偽装発覚して問題になってるし、ニセ国産椎茸なんてのもあったりして、今の日本何を信じりゃ良いんだろうか判らなくなっちまうね。 困ったもんだ。

ニセ国産椎茸ってのがまた人をバカにした話で、以前問題になった浅利と同じようなことです。 つまり、中国で椎茸菌を培養してキノコが発生する直前に日本へ入れちゃうって訳。 すると3週間後にはそら立派な椎茸が発生する訳です。 それが堂々と「国産」と称してまかり通っている日本の流通ってふざけ過ぎてやしません? 輸入したホダ木が中国国内でどんな扱いうけてるのか知らんのですから恐すぎです、と言うか、日本人として情けない話です。

それにしても次から次と悪知恵が、と言うか、いたちごっこだな。


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