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セラミック触媒の金枠の不具合って何?

そんなに多くはないんだが問い合わせもあったことなので、調べた結果を報告です。

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ある期間に限ってのことなんだが、その間に輸入されたバーモントキャスティングスの薪ストーブ3種、デファイアント、アンコール、イントレピッドに付属されていた触媒で不具合があったみたいです。 確証は無いんだが、おそらくメーカー側の安易なコストダウンによるものなんじゃなかろうか?

セラミック触媒はステンレスの枠に収められているんだが、そのステンレスの材質に問題があったとのことです。 輸入元では対象品については無償交換しているようですが、薪ストーブだけでなく用品関連でも、これまでも不具合が見つかると直ぐに回収・交換したりして、ファイヤーサイドはいつも対応が早いですね。 あたり前のことなんだろうがスバラシイです。

さて、触媒の金枠ですが、本来は18SRという規格のステンレスを使っていたんだが、それがVCへの触媒納入メーカーの都合?で、SUS430とSUS304規格の2種に変更されてしまっていたのが不具合の原因みたいです。 金属の価格なんて知らないけど、たぶん、後者の方が材料として安いんでしょう(笑)

それで、上記3種の特性を調べてみました。

引っ張り強度降伏強度伸び率
18SR620Mpa450Mpa25%
sus430480Mpa275Mpa20%
sus304515Mpa205Mpa40%

ご覧のとおりで、伸び率だけはsus430に僅かに及ばないものの、強度については圧倒的に18SRが他2種より勝っているのが分かりました。 単にステンレスといっても何種類もある訳で、これだけ強度が違っていれば、薪ストーブという過酷な条件下で使用されるんですから、不具合があってもおかしくないですね。

不具合の内容としては、sus430は腐食に弱いようで錆びと融解現象が多く、sus304は膨張、変形で大きくねじれるみたいです。 だからといって18SRは頑丈で破損しないのかと言えば、もちろん絶対ではなく、焚き方によっては変形破損します。 これについては今まで何度も書いてきました。 壊さない人もいるし、自分のように1シーズンでダメにする人もいる(笑)

最後に自分が知り得た正常品と不具合品の見分け方を書いておきます。

アンコールとデファイアント用の触媒は2連結になってるんですが、その連結部に補強?のつもりだったのか、ステンレス板のブリッジがあるものがあって、このタイプは不具合品の可能性が高いです。 それと、側面にトップ画像のような触媒メーカーの刻印がありません。 イントレピッドの連結無しの触媒は刻印のある無しで判断ですかね。

輸入元で正常品と確認できている触媒は2種のメーカー製のもので、次のように刻印があります。

Condar
または
SUD-CHEMIE

刻印の無いものは破損しやすいと思われます。

ここからは自分の想像ですが、今回の騒動はバーモントキャスティングスへ触媒を納入しているメーカーの一つが、何らかの事情で、おそらくコスト的なことで材料を変えたために起こったことなんじゃないかと思われます。 本当のところはどうなのか? その経緯も含めて知る由もありませんがね。

2012年のキュウリ収穫累計 : 27本/ナス収穫累計 : 0本
大玉トマト収穫累計 : 0個/中玉トマト収穫累計 : 0個

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