今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

徒然なるままに 不安を覚える転院ですが 

2015-02-08 07:54:59 | 日記

今冬初めての雪予報を耳にした時、私は気持ちが落ち込みそうになるほどの拒絶反応が心に湧きました。

去年、二度見舞われた大雪の時の苦労が身に染みて、トラウマになってしまったのかしら。

雪国の方々の苦労を思うと、あまりに情けない物言いですね~

 

小学生の低学年まででしょうか。

雪景色に心が躍り、庭に飛び出したのは。

いえいえ、そんな事はありません。

心躍るまでの喜びはなくても、美しい銀世界を目の前にすると、今でも感激はします。

でも一瞬の心の高揚に過ぎず、雪かき作業を思う現実に引き戻される私です。

 

今年も、積雪の日は、常に耳を澄ましていました。

時に窓から外をのぞき、どなたかが雪かきを始められていないか、と。

数名の方が現れると、私はそれを無視するほどの度胸はなく、しぶしぶでも協力はいといません。

夫にはもう期待できないので、老体を鞭打って頑張ってきました。

いえいえ、元気な時から、旦那さまより私の仕事といった感じの我が家です。

 

この日は幸いにも、どなたも現れず、いつも以上に静まった住宅地。

そのまま日が暮れ、そのうち雪は雨に変わり、自然に溶けていきました。

良かった!万歳!そんな心境でした。

 

数センチ程度の積雪と淡雪と、二度雪模様のお天気が当地はありましたが、去年に比べると、今冬はとても凌ぎやすく感じます。

皆様のお住いの地域はいかがでしたか。

厳しい寒さの日、時に春の陽気を思わせるような暖かな日が交互に訪れてくれたような気がしています。

立春も過ぎたことですし、このまま、小刻みでも、春へと順調に歩を進めてほしいものですね~

 

 数日前の我が家の夕食です。

 さばの塩焼き・厚揚げと小松菜の煮びたし・たことおくらの酢の物・しめじご飯・けんちん汁

 

でも、気まぐれなお天気のこと。

油断は大敵でしょうけれど。

今でも忘れたことはありません。

確か次女の高校の入学式当日。

学校の前の土手に桜並木があり、それを愛でながら校門へと歩を進められるはずでしたが、なんと4月というのに大雪。

バスも不通になり、タクシーも呼べず、坂道の多い最寄り駅までの道のりを、日頃の数倍の時間をかけて泣く思いで歩いたものでした。

今年はそんなことがありませんように。

 

病人がいる我が家だけに、春はことさら待ち遠しくて・・・・・

そして大雪は困りものです。

 

けれど万一、病院に行かなければならない日に、大雪に見舞われたらどうしましょう。

当然駅まではタクシー利用で、前日から予約しておくのでしょうが。

まずの難関は、我が家の外階段。

やっと、旦那様の承諾を得て、手すりを近々取り付けることになりましたが。

その手すりを頼っても、弱々しい歩行の旦那さまにとっては、一苦労に違いありません。

更に、病院の最寄り駅についてから、大雪の日、果たしてタクシーが拾えるでしょうか

おそらく無理でしょうね~

 

T大病院がある大学構内の雪景色を一度見てみたかった気もしますが。

赤煉瓦の重厚な建築物と林のような木立に、純白の雪はさぞ映えることでしょう。

 

前文が長くなってしまい、ここで終わってもいいような。

実は、これからが本文です。

冗漫な文章になってしまいますが、このまま続けますね。

残念ながら雪景色の写真に撮っていません。

それで、文に不似合ですが、数日前の我が家の夕餉の食卓の画像を載せました。

 

医学部の講堂 鉄門館

 

しかし、この病院に足しげく通うことはしばらくなくなりました。

手術でも夫がしない限り。

実は今年から、夫の治療は二つの病院を掛け持ちすることになったからです。

 

昨年の秋ごろから、主治医より、転院のお話はすでにありました。

夫から、その話を最初聞かされた時には、かなりのショックを受けた私です。

ショックを受けた理由は二つあります。

 

T大病院は、夫と若夫婦たちの母校の中の附属病院です。

ですから、私にとってかなりの遠方でも、心が弾む場所でした。

家族の青春の思い出の地を踏みしめる嬉しさ。

目を遊ばせ愉しむことができる、伝統ある重厚な建物、四季の移ろいと共に彩を変える豊かな大学構内の美しい自然。

夫の病を心配する心が、どんなに癒され慰められたか分かりません。

 

もう一つのショックで、不安に感じたことは。

夫の症状が、治療のやり甲斐がなく、小さな病院に回されてしまったのではないか、と。

T大病院は、日本中から患者さんが見えると伺っています。

ですから大病院にとっては、もっと大切な患者さんがいらっしゃるのかもしれない、と。 

 

若葉が萌え出ずる頃の構内の光景

病院への通用門とは別の道を通り抜けて、私は病院に通っていました。

 

いえいえそれは、私の思い過ごしとひがみに過ぎませんでした。

転院の理由は、T大病院では抗がん剤の治療が不定期にしか受けられないからです。

二週間毎に点滴を施してもらうのが理想のようですが、予定日に病室が空いていることはほとんど皆無といっていいほどでした。

3~4日、あるいは一週間以上延期になるのは当たり前。

ですから、私も予定が立てられず困りました。

 

T大病院の先生が言われるには、不定期の治療でも、治療の効果が出ています。

ですから、期間を守って薬を投与すれば、もっと効き目があるかもしれません。

期待しましょう、とのことでした。

 

転院したK病院は、入院予定日が変更することは絶対ありえないようです。

とても安心できることですが、入院して点滴を開始した日から10日後にはまた再入院しなければならない旦那さま。

在宅期間が短くなるので、副作用の症状は一層激しくならないかしら。

その点が少々心配です。

 

いつも退院すると、2~3日は食欲もなく、気力も萎えたような雰囲気で、私は心配になります。

その後も、元気とはとても言い難いですが、食欲は驚くほど湧いてきて、顔の血色もみるみるよくなる旦那さま。

入退院ごとに、同様の状態を繰り返しています。

食事がしっかりとれている限り、私は安心していられます。

定期的な抗がん剤治療により、期待通り効果が一層出て、がんが消滅してくれると嬉しいのですが。

 

晩秋の大学構内の光景

 

それにしても、新しい病院の環境の何と味気ないことでしょう。

数車線の大通り沿いにあり、周りに緑が全くと言っていいほどありません。

30分ほど家に近くなったのが唯一の利点でしょうか。

 

T大病院から出向している先生が夫の担当医師となり、T大の指示通りに動かれるとのことでした。

CT、その他の重要な検査は、日を改めて元の病院で受けることになるようです。

病院に行く回数も増え、医療費も今までよりかさみそう。

 

医療保険に助けられている我が家とはいえ、大変です。

長期戦ゆえ、腰を据えて頑張るしかありません。

ひたすら夫の病の回復を祈って・・・・・・。

 

         

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