厳しい冬の間はできれば敬遠したいガーデニング作業ですが、そうもいかないのがこの仕事。
草花も人間同様、如何なる厳しい環境でも、生を営んでいますもの。
この思いを、心に深く刻み付けられるような感動的な場面に、若い頃、私は出逢ったことがあります。
アメリカ在住時代、家族でイエローストーン方面を旅行中の時のことです。
そこで硫黄臭が立ち込める地獄谷のような光景の中を、散策して回りました。
ところが、地獄さながらの泥池のふちに、その過酷な環境に負けることなく、野の花が、凛と可憐な花を咲かせていました。
その生命力に驚かされ、私は、大層感動したものです。
まだ三十代の若い私でしたが、今後どんな辛いことに出遭っても、この花のようでありたい、と強く願いました。
その後、雄大な景色の山の中腹をドライブしました。
その斜面を埋め尽くすように咲いていた、色とりどりの野の花を見たときの感激も忘れられません。
夫に車を止めてもらい、しばし子供たちと、その花の中に身をうずめ、幸せな心持に浸り切りました。
地獄谷に咲いていた野の花、山腹の斜面に咲き乱れていた野の花。
いずれも同様な美しさでしたが、私の心に強く印象付けられたのは前者です。
さて、身近なお話に戻ります。
逞しさにしばしば感動する一方、草花のか弱さも、日ごろ思わずにはいられません。
そして、ガーデナーとしての責任や罪悪感を痛切に感じることがあります。
横着なガーデナーゆえ、それも頻繁に。
そのたびに胸を痛めます。
年末年始、体調が悪くて、ほぼ一週間、お庭に全くのご無沙汰だった私。
幾分元気になった頃、恐る恐る庭の様子を点検することにしました。
ところが、意外にも元気で、安堵したものです。
草花には、炎暑の陽射しほど命に打撃を与えるものはないのでしょうね~
その点、冬は少々作業を怠っても、元気を保って、頑張ってくれるようです。
我が家の今の花壇の様子です。
それに致しましても、ガーデニング作業がいつまで趣味として愉しめるか?
私には、悩ましい問題です。
時間と資金と体力が十分過ぎるくらいあれば、1日庭仕事をしたいほど、魅力を感じて止まないガーデニングですが。
時間と体力は明らかに不足している上に、いつ枯れてしまうかしれない草花にお金をかけすぎるのも、もったいなくて。
そんな世知辛い事を思ってしまう私です。
最近は、わが庭に現状とは異なったイメージがわき、徐々に変えていけたら、と思っているのですが・・・・・・。
果たしてそれだけの情熱が湧いてくるかどうか。
実は、もっとおおらかで自然な姿にしたくて仕方ない私です。
数年前、体調を崩して、一年半ほど、三越のチェルシーガーデのガーデナーさんにご相談に乗っていただいた時期がありました。
その当時から、そのイメージは常にありました。
でも我が家の小さな花壇では、それは無理なのでしょう。
多種な草花を点在して植える方法が取られ、今もその雰囲気には変わりありません。
私が心に描く理想とは、多少違うのですね~
果たしてそのイメージに近づくことができるでしょうか。
そのためには、植えつけるだけでなく、草花の特性をもっともっとよく勉強しなければなりませんね~
環境にあった植物が、伸び伸び育つことができるように。
そして園芸店にも、もっと足を運びたいものです。
言うは易く行うは難しの言葉が、ガーデニング作業では身に沁みます。
ネットで人気沸騰した黒田園芸店のようなセンスあふれるお店が近所にあれば、もっと庭作業が楽しめるのですが。
もともと、そのようなお店は近くにない上に、苗を売っていたお花屋さんは、ネット販売に押されてか、閉店する一方です。
けれど、ネット購入は、神経が疲れて苦手な私です。
勝手口前のトレリスには、春先にモッコウバラが咲き乱れます。
同時季に、花壇を縁どるかのように紫のアジュガが咲き揃い、わが家の庭が一番華やぐ時です。
その時が待ち遠しい限りですが、アジュガは壁の補修工事の際、足場の鉄柱で踏みつけられ、ずいぶん痛みました。
昨年同様の元気な姿は、現状では期待できそうにありません。
モッコウバラ、アジュガ共に花期が短くて、あっという間に終わってしまうのが何とも残念です。
庭中央のトレリスと居間の窓際の壁にも、実は白いつるバラを植えつけています。
私のイメージ通りにつるが伸びて、純白の花が咲き乱れてくれるでしょうか。
その光景を夢見ている私ですが・・・・・・。
既に、元気がなくて、心配しています。
バラは確か二月ごろ、思い切った剪定をするものでしたよね。
刈り込むといった作業。
これが私は、苦手中の苦手です。
なぜかとても勇気のいることなんです。
色々夢は膨らみますが、庭作業は体調次第のところがあり、、気ままで我儘なお世話しかできない私。
草花たちに申し訳ないな~と思いつつ、細々と長く、ガーデニングを楽しんでいくことができれば、と願っています。
ご覧下さいまして有難うございました。
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