区役所の福祉課に足を運ぶことが、多くなってきた私です。
最近も、身体障害者手帳の申請のために、その受付窓口に出かけてきました。
屋内外の手すり取り付けの手続きもありました。
こちらはリフォーム会社の我が家担当のKさんが、すべて代行してくださり、本当に助かりました。
要介護の場合、二十万円までは、市から助成金が出ます。
区役所の福祉課窓口でいつも感じることは、職員さんがとてもお優しいこと。
今回、出かけた時に応対してくださった人は、今一つ、といった感じでしたけれどね。
女性の方でしたが、早口で説明も一方的。
私が聞き慣れない言葉に戸惑い、何度も問い直し、その意味を確認するといった作業をしなければなりませんでした。
でも、こういう方は、珍しいです。
いつもはゆっくりした落ち着いた口調で、とても分かりやすい説明をしてくださる方が、ほとんど。
福祉課は、世の中の弱者の方々を相手にしたお仕事ですものね。
その自覚をもって当たられるゆえ、当然の態度なのかもしれません。
職員さんの言葉に励まされ、元気をもらって家路に就かれる相談者が、多いことでしょう。
その印象を心に強く刻みつけるような情景を、今回の区役所訪問で目にしました。
私が番号札をもって自分の順番を待っている時のことです。
受付の窓口に、私に背を向けて腰かけている小柄な女性がいました。
想像にすぎませんでしたが、お年を召した方のようです。
その後ろ姿には、生活の苦労がにじみ出ているように、私には感じられました。
その方に対し、二人の女性職員さんが席につき、相談相手を。
お一方はまだ若く、私も以前、話したことがある人です。
その隣に座り、女性の話を聞いておられた中年の職員さん。
その方の慈愛に満ちた眼差しの、何と優しいこと。
常に笑みを浮かべた柔らかな表情。
相談相手のお話に、一言一言頷きながら、真剣に耳を傾けておいででした。
私は、その素敵な姿に、思わず見惚れてばかり。
こんな表情で他人に接することができる人になりたい、と思いつつ・・・・・・
そのお蔭で、しばらくの待ち時間、私は退屈しないで済みました。
ゼラニューム
私が相談を終了し、違う受付窓口のの席を立つ頃には、退社時間は過ぎ、職員さんがまばらになり始めていました。
階下に降りて正面玄関に出ると、そのドアはすでに閉まっていました。
そこに、戸惑た様子で立ちすくんでいる先ほどの女性を見かけた私です。
その方の戸惑いがすぐ察せられました。
区役所に慣れた私のこと、
そういう際に出る非常口的な玄関へと、その方をご案内しました。
二重ドアになっていましたので、ひと扉ずつ私が開け、先に通っていただきました。
そのたびに、満面の笑みでお礼をおっしゃって下さったその女性。
その表情は明るく元気いっぱいに見えました。
きっと職員さんから励まされ、心を新たにし、家路に就かれるところだったのでしょう。
我が家同様、介護を必要とするご主人様がいらっしゃるのかもしれません。
その人の背を見送りながら、お互いに頑張りましょうね、と心の内で呟いた私です。
私は最近、何度か友人に話したことがあります。
「私は区役所は大好きな所なの。
自分の居住地の懐に戻ったような、安堵感に浸れるのよね~
もしこれから家を建てるのだったら、区役所の近くに建てたいわ。
大地震に見舞われても、安心ですもの」
と。(笑)
今後も区役所の福祉課には、私は度々足を運ぶことになりそうです。
ご覧下さいまして有難うございました。
ブログランキングに参加しています。
足跡変わりに、バナーにポチッ!を頂けると嬉しいです。