「己の欲せざる所人に施すこと勿れ」(論語)
とは「黄金律」の一つだ。
キリストは、もっと「積極的」に、
「だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなた
がたも人にしなさい」(マタイによる福音書第7章12節)
と言った。
(注)孔子は紀元前500年前後の人で、キリストより昔だ。
ところで、
「人にしてもらいたいと思うことは、人にしてはならない」
と言ったのは、バーナード・ショー(1958-1950))だ。
これを学生時代に教えてくれたのは、小泉信三『平生の心がけ』(--
「恕」)である。(文庫版p36)
小泉博士、ショーの言に続けていわく、
「一見不都合千万のようであるが、ここに考えて見なければならぬこ
とがある」。
この歳になると、B.ショーの言葉に実感が湧いてくる。
なるほど「人それぞれ」だ。
バーナード・ショー(1856-1950)はアイルランド出身の、文学者、
脚本家、劇作家、評論家、政治家、ジャーナリストだ。
同じく小泉信三の『読書雑記』、「バーナード・ショウ」には、文庫
版20ページにわたって、B.ショーについて書かれている。
中でもおもしろい一節は、
「ショオはこの一連の楽劇(『ニーベルンゲンの指輪』四部作)を、
革命家たるワグナアの資本主義的解剖と解釈した」
と書かれた部分だ。
小泉信三全集では第14巻に掲載されている。
小泉信三『読書雑記』、『平生の心がけ』(文庫版)
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のおかげ??
高校生の頃の、世界史だったか英語リーダーだったかの脱線授業。
バーナード・ショーは、いつの頃だったか、ハリウッドの肉体派女優に言い寄られたことがあるそうな。
女優曰く「ショー先生、ぜひ私と結婚してください。あなたの世界智ともいうべき優秀な頭脳と私の強靱な肉体を持った子どもが生まれれば、それこそ世界のリーダーとなります。」
ショー翁答えて曰く「止めておきましょう。あなたの其のどうしようもないアタマとこの私の貧相な体を持った子が生まれたら、いったいどういうことになりますやら。」
私もどこかで読んだ話ですが、バーナード・ショーとは覚えていませんでした(笑)。